ギニアビサウのウマロ・モフタル・シソコ・エンバロ大統領は、ウクライナ側に対し、ロシアの指導者が話し合いに前向きであることを伝えた。
シソコ・エンバロとウラジミール・ゼレンスキー
(2022年10月26日、ウクライナ・キエフ)© AP / Andrew Kravchenko
【RT】2022年10月26日
https://www.rt.com/russia/565406-zelensky-putin-guinea-message/
ギニアビサウのウマロ・モフタル・シソコ・エンバロ大統領は10月26日(水曜日)、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領からウラジーミル・ゼレンスキー大統領に、モスクワとキエフの「直接対話」の重要性について「メッセージ」を伝えるよう依頼されたと主張した。
エンバロは、プーチンとの会談の翌日、キエフで行われたゼレンスキーとの共同記者会見で、この事実を明らかにした。
「親愛なる弟よ、昨日私はロシアでプーチン大統領と一緒にいた。彼は、我々の将来の共同行動にとって直接対話が非常に重要であることを考慮して、あなたにメッセージを伝え、あなたと話すよう私に頼んだ」と、エンバロは言った。
記者会見の動画は、ゼレンスキー氏のテレグラム・チャンネルで公開され、エンバロ氏の発言はウクライナ語に翻訳されている。
ギニアビサウの大統領はまた、ロシアとウクライナの関係修復に貢献することで、自らを「ある衝動の担い手」とみなしていることを明らかにした。
エンバロはゼレンスキーとの会談前、記者団に対し、プーチンが「ゼレンスキー大統領との交渉に非常に前向きである」ことを知り、「この好意をウクライナの指導者に伝える」ことを楽しみにしている、と語った。
ゼレンスキー氏は記者会見で、エンバロ氏の発言に対し、国と国の架け橋になるためには、"インフラを爆破してはならない "と述べた。
ゼレンスキーは、10月10日にロシアがキエフのクリミア橋への「テロ攻撃」に対する報復として行ったウクライナの発電所への攻撃のことを指していたようだ。
また、ウクライナの指導者は、どんな会話にも一国の他国に対する敬意が必要で、それにはまず「領土、主権、国境」を尊重することが必要だと述べた。
今月初め、プーチンは、両国間の交渉が行われていない背景として、ウクライナの対話拒否を挙げた。
また、3月下旬のトルコの仲介による会談で、ロシアとウクライナは予備的合意に達したが、ロシア軍がキエフから撤退すると同時に、「キエフの指導者は会談をする意欲を失った」と指摘した。
プーチンの発言は、ゼレンスキーが彼との交渉を一切禁じる法令に署名し、ウクライナは別の大統領になったときだけロシアと話すと宣言した直後のことである。
ゼレンスキーは、この紛争における唯一の目標は、戦場でロシアを倒し、キエフが主権下にあると信じている全領土の支配権を奪回することだと繰り返し述べてきた。