キエフは、将来の投資誘致を期待して、ロシアの親密なパートナーを怒らせないように心配している、と同誌は主張している。
ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領(キエフ) © AFP / Genya SAVILOV/AFP
【RT】2023年3月21日
https://www.rt.com/russia/573333-ukraine-avoids-criticizing-china-politico/
この姿勢は、キエフがハンガリーやドイツのような国に対して、反ロシアの熱意がないと思われるとして怒りを露わにしているのとは対照的である、と同メディアは述べている。
ポリティコは3月21日(火曜日)の記事で、中国の投資に対する欲求の他に、ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー大統領はアジアの経済大国との有利な貿易関係を維持しようとしており、ロシアとの紛争における仲介役として北京を視野に入れていると報じた。
同メディアは、ウクライナ議会の外交政策委員会の責任者であるアレクサンドル・メレジコの説明を引用している。
「中国を厳しく批判し始めると、北京はそれを口実にロシアへの援助を強化し、軍事援助まで始めるのではないかという懸念がある」。
北京は、モスクワに致命的な援助を提供するつもりだという主張を一貫して否定しており、中国が武器供与を検討していると主張するワシントンを「虚偽の情報を広めている」と非難している。
先月、中国はウクライナ紛争1周年に平和提言を出した。
ポリティコによると、ゼレンスキー氏は北京の12項目の計画に対して、自国は「中国と一緒に取り組むことができる」と反応したという。
同メディアによると、ゼレンスキー氏の反応は、ウクライナの西側支援者がこの提案を頭ごなしに否定したのとは対照的であったという。
メレジコ氏は、ゼレンスキー氏の現在の対北京戦略は慎重であるが、「中国からの真の支援はほとんど期待できない」と主張した。
現在、キエフと北京の関係は危機的状況にある、と同高官はポリティコに語っている。
メレジコ氏は、中国が一貫してロシアとの距離を置こうとしないことと、ウクライナが「ユーロ・大西洋統合の道を明確に選択した」という事実を挙げた。
これにより、キエフは事実上、北京と対立することになるとメレジコは主張した。
3月20日(月曜日)、中国の習近平国家主席は、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談した。
習近平は、昨年2月にクレムリンがウクライナに対する軍事作戦を開始して以来、初めてロシアを訪問した。
両首脳は互いを「友人」と表現し、世界の重要な問題や二国間関係について幅広く議論した後、3月21日(火曜日)にも会談を行う予定だ。
中国は、ウクライナにおけるロシアの行動を公然と支持するに止まっているが、軍事作戦を非難し、モスクワに制裁を科すという西側諸国と一緒になってはいない。
北京は、ロシアがウクライナに軍隊を派遣したことを批判したが、危機を引き起こしたのは米国とNATOのヨーロッパにおける拡大だとも非難した。