ゼレンスキーはクリスマスの停戦を拒否する口実を探している

ウクライナの指導者は、モスクワが正教会の祝日を戦場での策略に使っていると非難した。

 

      

      写真 © Ukrainian Presidential Press Office via AP

 

【RT】2023年1月5日

https://www.rt.com/russia/569456-zelensky-rejects-christmas-truce/


ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領は12月24日、ロシアが提示したクリスマスの停戦は、戦場でのモスクワの地位を向上させるための策略に過ぎないと述べ、代わりにロシア人に政府を転覆させるよう呼びかけた。

 

ゼレンスキー氏はウクライナ人へのビデオメッセージで、12月にモスクワに対し、キエフが主張する領土からのロシア軍の撤退を始めとする「平和計画」を提示したと述べた。

 

「今、彼らはクリスマスを隠れ蓑にして、ドンバスでの我が軍の前進を少し止め、装備や弾薬、動員された(軍隊を)前線に引き上げようとしている」とゼレンスキー氏は言い、これはロシア人の犠牲者を増やすだけだと主張した。

 

キエフ軍は過去数週間、ドンバスで何の前進も見せていない。

 

バフムト/アルチョモフスクからの数少ない報告は、ウクライナ軍兵士の死傷者の多さを物語っている。

 

ゼレンスキーはビデオメッセージの中で、「クレムリンがいかに停戦を利用して、新たな活力をもって戦争を継続させているかは、世界中の誰もが知っている」と述べた。

 

紛争を終わらせるために必要なのは、プーチン大統領を打倒することだ、と彼は主張した。

 

ゼレンスキー氏の発言に先立ち、側近は停戦の考えを否定している。

 

ドミトリー・クレバ外相は、そのような提案を「真剣に受け止めることはできないし、受け止めるべきでもない」と述べた。

 

ウクライナ国家安全保障防衛会議議長のアレクセイ・ダニロフ氏は、停戦は「嘘と偽善」と断じ、ゼレンスキー氏の顧問のミハイル・ポドリク氏は「皮肉な罠とプロパガンダの一要素」と呼んだ。

 

ロシア正教会のキリル総主教は、現地時間の12月23日(金曜日)正午から36時間の停戦を要求していた。

 

ロシアとウクライナの教会で典礼の日程に使われているユリウス暦では、クリスマスは1月7日にあたる。