中国の研究者が6G無線通信の新たなブレークスルーを急速に開発中

       

【Natural News】2023年5月05日(金) 記:ケビン・ヒューズ

https://www.naturalnews.com/2023-05-05-chinese-researchers-breakthroughs-6g-wireless-communication.html


中国の科学技術省(MST)によると、中国の研究者チームが6G無線通信技術に大きな一歩を踏み出したという。

 

MSTの機関紙、科学技術日報(S&T Daily)によると、このブレークスルーは中国航空宇宙科学工業公司第二研究所の研究チームが担当したものだ。

 

研究チームは、テラヘルツ(THz)帯の軌道角運動量(OAM)通信技術を使用している。

 

 

また、特殊なアンテナを使用し、110ギガヘルツ(GHz)の周波数で4つの異なるビームパターンを生成した。

 

これにより、10GHz帯で毎秒100ギガビットのリアルタイム無線伝送を実現し、帯域の有効利用を大幅に拡大することができた。

 

研究チームは、THz帯OAM通信をブレークスルーのターゲットとして選択した。

 

S&T Dailyは、「彼らはすでにテラヘルツ周波数帯で複数の信号伝送と超大容量データ転送を実現し、周波数利用効率を2倍以上に高めている」と指摘している。

 

「将来的には、この技術は短距離広帯域伝送分野にも応用でき、月や火星の着陸船や宇宙船、宇宙船自体の内部での高速通信をサポートする」

 

まだ何年も先の話ですが、6Gセルラーネットワークは、現在の5G技術よりも高速で信頼性の高いものになると予測されている。

 

その前身である5Gと比較して、6Gはより効果的な周波数利用を実現し、信号の乱れも少なくなる。

 

また、専門家は、最大で毎秒1テラビットのデータ速度に対応できるようになると予測している。

 

6G技術は、無線通信を改善し、高解像度の仮想現実やリアルタイムのホログラフィック通信など、現在の技術では不可能なデータ集約型のアプリケーションを実現する能力を有している。

 

 

■■ 6Gは、軍事分野での利用が期待されている

 


この技術の進歩は、複雑な軍事環境においても深刻な注目を浴びている。

 

OAMを使用することで、同一の周波数で複数の信号を干渉なく同時に送信することができる。

 

これにより、周波数帯域の有効活用が可能となり、データ転送能力の向上や通信速度の向上が期待できる。

 

また、基地局とコアネットワークをつなぐワイヤレスバックホール技術も重要な進化を遂げている。

 

バックホールとは、基地局から受信したユーザーデータをコアネットワークに送り返すプロセスを指す。

 

従来のバックホール方式は、光ファイバー回線に依存することがほとんどだった。

 

しかし、5Gおよび6G通信時代において、基地局の数が増加するにつれて従来の光ファイバーベースの伝送方法は、コストの増加、展開時間の延長、柔軟性の低下に直面している。

 

その結果、ワイヤレスバックホール技術が主流になりつつあるようだ。

 

欧米では、米国政府が6Gネットワークの将来的な利用計画をまとめ、北京の急速な進歩に対してワシントンが技術的に優位に立てるようにしたいと考えているという。

 

ホワイトハウスは、企業リーダー、技術関係者、学識経験者と話し合い、今後の6Gネットワークに関する戦略を策定し、「早期関与と回復力の重要性について、5Gから学んだ教訓を生かす」としています。