【SLAY】フランク・バーグマン 2023年5月2日 7:12 am
https://slaynews.com/news/ibm-replace-8000-workers-artificial-intelligence/
テック大手IBMは、人工知能(AI)で対応可能な仕事について、人間の労働者の新規採用をすべて停止しているとの報道があった。
IBMのCEOであるアルビンド・クリシュナ氏は、同社が今後5年間で約8000人の従業員をAIに置き換える予定であることを明らかにした。
ブルームバーグによると、クリシュナはインタビューの中で、人事などのバックオフィス機能における採用はすべて停止または減速させると述べたという。
クリシュナは、こうした顧客と接しない役割は、およそ26,000人の労働者にのぼると指摘した。
「5年間でその30%がAIやオートメーションに取って代わられることは容易に想像できる」と彼は言う。
そうなると、およそ7,800人の雇用が失われることになる。
IBMの広報担当者は、削減の一部には、人員削減によって空いた役割を置き換えないことも含まれると述べている。
クリシュナの計画は、急速に進歩するAI技術に対応して発表された最大の労働戦略の1つである。
事実上すべての企業がIBMの足跡をたどる中、この動きは確かに最後ではないだろう。
今後数年間で、数億人とは言わないまでも、数千万人規模のレイオフが行われる可能性がある。
クリシュナは、IBMが雇用証明書の発行や従業員の部署間移動といったありふれた作業を完全に自動化する計画であると説明した。
また、労働力の構成や生産性の評価など、一部の人事機能はおそらく今後10年間は代替されないだろうが、AIが高度化するにつれ、これらの役割も自動化に取って代わられるのは時間の問題である。
IBMは現在、約26万人の従業員を抱えており、ソフトウェア開発や顧客対応の役割のために採用を続けている。
人材を見つけるのは、1年前より今の方が簡単だとクリシュナは言う。
同社は今年初めに人員削減を発表しており、完了すれば約5,000人の労働者になる可能性がある。