東欧諸国が安価な農産物の流入に警鐘を鳴らす中、この措置がとられた。
ウクライナからのトウモロコシを積んだ貨物列車が荷下ろしされる様子
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【RT】2023年4月15日
https://www.rt.com/news/574802-poland-ukrainian-grain-ban/
ポーランドは、安価な農産物の流入による「不安定化」から地元市場を守る必要があるとして、隣国ウクライナからの農産物および食品を「一時的に禁止」することを決定した。
同国政府は4月15日(土曜日)の声明で、「ウクライナからの農産物および食品の輸入を一時的に禁止することを含め、ポーランドの農業市場を不安定化から保護するための関連する法的行為」を発行するよう命じられたと発表した。
この決定について、与党・法と正義党(PiS)のヤロスワフ・カチンスキ党首は、ワルシャワとキエフの関係が損なわれることはないと主張し、キエフはすでにポーランドの懸念に対処するための不特定の措置をとっていると述べた。
「我々はウクライナの友人であり、同盟国であることに変わりはない。しかし、自国民の利益を守ることは、あらゆる国家、あらゆる当局、いかなる場合にも優れた当局の義務である」とカチンスキーは主張した。
ポーランドは、ロシアとの紛争においてキエフの主要な支持国の一つである。
しかし、他の東欧諸国とともに、ここ数カ月間、ウクライナの穀物やその他の農産物が押し寄せている。
この流入は物流のボトルネックとなり、価格を急落させ、地元の生産者を苦しめている。
この問題は、EUがウクライナを支援するために、ブリュッセルが同国からの無税輸入を許可したことに起因している。
この動きは、ウクライナが中東やアフリカの顧客に届くようにするための方法として宣伝されたが、農産物の多くは東欧に流れてしまった。
先月、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアの首相は、EU委員会に対し、ウクライナの農産物輸入に関する措置を要求し、関税の再導入を求めた。
また、4月上旬には、各国はブリュッセルに「人道的」な理由で蓄積されたウクライナ製品を買い戻すよう求めた。
4月14日(金曜日)には、スロバキアも、1500トンの運搬物からEUで禁止されている危険な農薬が発見されたとして、ウクライナ産穀物の加工と販売を禁止した。