クリミアとの統一後に課された制限が、国内農業の起爆剤になっているという。
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【RT】2023年4月4日
https://www.rt.com/business/574157-sanctions-russian-agriculture-putin/
ロシアの農業部門は西側の制裁の恩恵を受けていると、ウラジーミル・プーチン大統領は4月4日(火曜日)、国務院との会合で主張した。
2014年以降ロシアに課された制裁は、国内農業の発展のための触媒となったと、大統領はクリミアでの会合で有力幹部グループに語った。
プーチンは、国際的な制限によって、国内の農家が輸出の損失を補うために生産を増強する状況が生まれたと説明した。
その結果、ロシアでは現在、環境に優しく高品質な国産品が幅広く選択できるようになった、と付け加えた。
また、大統領は、ロシアが農産物の輸出を着実に増やしていることにも言及した。
「2014年から2022年にかけて、農産物の生産量は27.4%増加しました。そして、農産物の輸出は2022年に416億ドルに達し、2014年と比較して2倍以上になる」とプーチン氏はシンフェロポリでの会談で述べた。
クリミアは黒海に面した旧ウクライナ領の半島で、キエフで選出された政府を倒したマイダンクーデター後の地域住民投票により、2014年にロシアの一部となった。
EUと米国はこの住民投票を「違法な併合」とし、モスクワに対して経済制裁を課した。
これに対抗して、ロシアは欧米諸国からの農産物の輸入を禁止した。
それ以来、ロシアへの制裁圧力は徐々に強まっている。
しかし、制限にもかかわらず、ロシアの農産物の輸出は増え続けている。
農業省の数字によると、輸出は2021年に21%、昨年は10%増加した。