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【PJMedia】by:リック・モラン 2023年2月25日 15時24分
https://pjmedia.com/news-and-politics/rick-moran/2023/02/25/where-did-all-the-workers-go-labor-shortages-continue-to-bedevil-the-economy-n1673794
12月、私の同僚であるステイシー・レノックスは、労働力の数え方にもよるが、米国経済では2〜300万人の労働者が行方不明になっていると書いた。
ステイシーは、コビッド19ワクチンの効果と関係があるようなないような、数字の奇妙な異変を指摘した。
この統計は不安なものではあるが、ワクチンによる死亡を説明できるような根本的な病理はまだ見つかっていない。
そこで、連邦準備制度理事会と保険会社は、もっと平凡な理由を探している。
最大の問題は-12月もそうだったが-、行方不明者の確実な数について誰も合意できないことだ。
これは、雇用されている労働者と失業している労働者のかなり正確な数に基づいて金融政策を設定しなければならない連邦準備制度理事会にとって、特に重要なことである。
ブルームバーグが投げかけた疑問は良いものだ。「失業率は53年ぶりの低水準で、雇用者数はパンデミック前より増えている。」
ブルームバーグ エコノミストの米国チーフエコノミスト、アンナ・ウォン氏は、「非常に混乱した状況だ」と言う。
「私たちは正確な事実さえ知らないのです」。
基本的に、一部のエコノミストは、私たちが正しくカウントしているのかどうかさえ疑問視している。
例えば、12月に労働省は非農業部門雇用者数を80万人以上追加で修正した。
「つまり、300万人分の労働力の穴は、実際には3分の1程度に減っている可能性があるのです」とウォン氏は言う。
しかし、その一方で、仕事に戻れるのに戻らなかった過剰な退職者がいる。
連邦準備制度理事会によれば、さらに210万人の労働者が増えている。
また、アメリカにやってきた移民も200万人近く減っている。
そして、消えていった労働者の層は全く異なる。
ハーバード大学の経済学者ラジ・チェティとその同僚は、最近の論文で行方不明になった労働者の別のカテゴリーを追跡調査している。
パンデミックの初期に仕事を追われ、二度と戻ってこない低賃金サービス労働者である。
このことは、レジャー、ホスピタリティ、レストランなどの部門の給与水準が、パンデミック前の水準からいまだに遅れていることからもよくわかる。
研究者たちは、ニューヨークのような大都市の裕福な地域に着目した。
そこでは、オフィススタッフが在宅勤務のために散髪や外食をしなくなった。
そのような地域では、現在でも低所得者層の労働者がいない可能性が最も高い。
また、ロングコビッドという衰弱した病気に罹っているアメリカ人も未知数で、元のパンデミックから離れれば離れるほど、その姿は消えていく。
また、退職したベビーブーマーがロング・コビッドを発症した場合など、行方不明の労働者を「二重に」カウントしている可能性もある。
全体としてみれば、やはり労働力人口が重要なのだ。
カンザスシティ連銀のシニアエコノミストであるディデム・トゥゼメン氏は、昨年10月のレポートで、パンデミック時に参加率が低下していなければ、労働力人口が240万人増えていただろうと計算している。
失われた労働者の多くは高齢者である、と彼女は指摘する。
多くの高齢者は当初、健康への懸念からパンデミック時に労働力を離れたが、永久に帽子をかぶることを選んだ人もいる。
パウエルFRB議長は、「過剰退職」が行方不明者の200万人以上を占めるという中央銀行のエコノミストの研究を引用しているが、労働省の修正により更新されたわけではない。
バーやレストラン、ホテルなどのレジャー企業で働いていた低賃金労働者の多くは、余分な現金と余分な休暇を利用して、学校に戻っている。
これは、いつかまったく別の研究で検証することになるだろう。