石油会社、地球温暖化で「大ウソ」出典:朝日新聞デジタル Pixabay
【Insider Paper】AFP時事通信2023年1月18日 5時37分
https://insiderpaper.com/un-chief-slams-oil-firms-for-big-lie-on-global-warming/
国連のアントニオ・グテレス事務総長は1月18日(水曜)、石油会社が地球温暖化に対する役割について「大きなうそ」をついていると非難し、責任を取らせるべきだと警告した。
スイスのアルプス山脈にあるダボスで開催された世界経済フォーラムで、グテーレス事務総長は、エクソンモービルが気候変動における化石燃料の役割について自社の科学者の調査結果を否定したことを受け、「ビッグオイルの一部は大きな嘘を売りつけた」と述べた。
「我々は先週、ある化石燃料メーカーが1970年代に、彼らの主力製品が地球を焼いていることを十分に認識していたことを知った」とグテレス氏は述べた。
「タバコ産業と同じように、彼らは自分たちの科学を踏みにじったのです」とグテーレスは言った。
「そして、タバコ産業と同様に、責任者は責任を負わなければならない」と述べた。
1998年、アメリカの各州は、タバコの害から喫煙者を治療する費用を回収することを目的として、2460億ドルに相当するタバコ会社に対する画期的な和解を勝ち取った。
先週サイエンス誌に掲載されたエクソンモービルに関する研究では、同社の科学者が地球温暖化を「衝撃的な正確さで」モデル化し予測したのに、同社は「その後数十年間、まさにその気候科学を否定する」ことになったことが明らかにされた。
エクソンモービルは、米国で数多くの訴訟の対象となっている。
サイエンス社の報告書について質問されたエクソンモービル社の広報担当者は先週、この問題は近年何度か取り上げられており、そのたびに「『エクソンは知っていた』と語る人たちは結論が間違っている」というのが同社の答えであると述べた。