ロシア、日本との平和条約締結交渉は「不可能」と発言 ウクライナへの「非友好的」な姿勢に言及

2020年の海軍記念日のパレードに参加したロシア軍艦(ロイターより)

 

【Zero Hedge】2023年1月4日 BY:タイラー・ダーデン

https://www.zerohedge.com/geopolitical/russia-says-peace-treaty-talks-japan-impossible-over-unfriendly-ukraine-stance

 


タス通信に引用されたロシア外務省高官の言葉によれば、クレムリンは、日本の「反ロシア路線」は、平和条約交渉が現時点では「不可能」なままであることを意味すると発表している。

 

 

「公然と非友好的な立場を取り、我が国に対する直接的な脅威を許容する国家と、そのような文書(平和条約)の調印を議論することが不可能であることは、絶対に明らかである」と、この当局者は述べた。



両国は、第二次世界大戦終結以来争われてきた北日本沖の島々の領有権の競合に関して、長い間にらみ合いを続けてきたが、ロシアによる軍事化が進んできた。

 

例えば、ロシア軍は先月、半永久的な軍隊の前方配置の一環として、係争中のクリル諸島に新しいミサイル防衛システムを配備したばかりである。

 

特に、同諸島の最北端の島、パラムシールに移動式沿岸防衛ミサイルシステムを配備している。

 

 

ロシアはこの島々を「クリル」と呼び、日本は「北方領土」と呼んでいる。

 

   

 

ロシアは長い間、日本や西側諸国の同盟国から、そこに軍事資産を送っているとして非難されてきた。

 

第二次世界大戦末期にソ連が併合し、現在ロシアが事実上支配しているこの島の所有権の状況は、いまだに解決されておらず、その地位に関する条約として、プーチン大統領との間で何度も交渉が行われてきたのであった。

 

 

日本の「非友好的な立場」が交渉を「不可能」にしているというクレムリンの新しい声明については、これは、ウクライナへの侵攻をめぐるロシアへの徹底した制裁を課すという、西側のイニシアティブに日本が加わったことを指しているようだ。

 


東京はここ数カ月、ロシアの石油や石炭への依存を減らすために動いている。

 

11月、駐日ロシア大使は、東京とワシントンの両方を非難し、「日本側の非友好的な行動は、残念ながら我々の関係を大きく悪化させた」と述べた。

 

「そして今、我々の関係の将来は不確かである」と述べた。