ウクライナは同盟国ではない - クロアチア大統領

ゾーラン・ミラノヴィッチ大統領は、キエフの軍隊を訓練する構想に拒否権を発動し、首相に自ら「ウクライナに行って戦う」よう忠告した。

 

クロアチアのゾラン・ミラノビッチ大統領

© DAMIR SENCAR / AFP Japan

 

【RT】2022年12月21日

https://www.rt.com/news/568616-croatia-ukraine-not-ally/

 

クロアチアのゾラン・ミラノビッチ大統領は12月20日(火曜日)、ウクライナは自国の「同盟国ではない」と述べ、バルカン半島に「戦争」を持ち込まないように警告した。

 

ウクライナは同盟国ではない。無理やりそうさせられているのだ。EUの候補国というステータスを冷笑的に与えられたのだ。それが今のEUの姿だ。」

 

記者会見では、アンドレイ・プレンコビッチ首相がウクライナ軍をクロアチアで訓練することを提案したことに対しても、非難した。

 

ミラノヴィッチ氏は、そのような動きは、この国に「戦争をもたらす」ことになると述べた。

 

「あなたは道徳的な脅迫を押し続けている」とプレンコビッチに語りかけた。

ウクライナに行って戦え」。

 

クロアチア軍の戦闘態勢について、ミラノヴィッチ大統領は、対戦車ロケット弾が不足していることなどを指摘した。

 

 

アメリカ人がいて、ウクライナ人を守るように我々を守ってくれる。素晴らしい!」と皮肉った。

 

大統領の発言は、クロアチアの議員たちが、ロシアと戦うために約1万5000人のウクライナ軍人を訓練することを目的としたEUプログラムに同国が参加するための動議を採択しなかったことを受けてのものだ。

 

先週、クロアチアの151人の議員のうち97人だけがこの提案に賛成し、可決に必要な議員の3分の2にわずかに及ばなかった。


投票に先立ち、クロアチア軍総司令官であるミラノヴィッチ大統領は、同プログラムへの参加により、ザグレブがロシアの標的になる可能性があると警告した。

 

内閣がミッションに賛成しているプレンコビッチ首相は、逆に「親ロシア的な考え」を持っているとして非難した。