【怪しい】米軍ヘリは数週間にわたりノルドストリームの上空を旋回していた

SARスイマーを展開するHH-60Hシーホーク。ウィキペディア
GDANSK/RØNNE

 

【フリーウエストメディア】2022年10月1日

https://freewestmedia.com/2022/10/01/us-helicopters-circled-over-nordstream-for-weeks/



バルト海のパイプライン「ノルドストリーム」の爆破事件に関して、ますます不穏な詳細が明らかになりつつある。

 

アラビアのニュースチャンネル「アル・マヤディーン」は、攻撃の数週間前から、9月26日に致命的な爆発が起こった海域の上空を、米軍のヘリコプターが驚くほどの頻度で旋回していたと報じた。

 

これは、オンラインサービス「Flightradar24」の飛行データを使って復元することができる。

 

それによると、攻撃の1カ月弱前の9月初め、米海軍のシコルスキーMH-60R「シーホーク」ヘリコプターが数日連続で、特に9月1、2、3日にボーンホルム島からほど近い天然ガスパイプラインの損傷した地域の上を何時間も旋回していたのである。

 

航空機追跡ポータルによると、米国のヘリコプターはグダニスクからノルドストリームパイプラインのある地域まで数回飛行していたそうだ。

 

9月10日と19日にも米国のヘリコプターはノルドストリーム1の上空を飛行し、9月22日から25日の夜には、複数のヘリコプターが後の爆発現場の上空に数時間滞在していた。

 

9月22日から23日、25日から26日の夜に飛行していたヘリコプターは特に混乱した飛行跡を残していた。

 

後者の夜、多目的ヘリコプターMH-60R「ストライクホーク」は、中央ヨーロッパ時間の午後5時半ごろから午前2時半まで、ボーンホルムから約250キロ離れた海域を9時間にわたって旋回した。

 

中でも「ストライクホーク」は水中の目標物と戦うことができる。

 

 

■■ 修理作業は不可


ノルドストリーム 1と2の補修作業は行われない予定である。

 

このような作業は、ロシアがパイプラインを所有しているため、ロシアが委託し、費用を負担しなければならない。

 

そして、その作業を行うためには、EUがロシアに対する制裁を解除しなければならない。これは、当分の間は期待できない。

 

修理の可能性は10月で閉ざされる。

なぜなら、現在、管内には塩水が充満しているからだ。

 

早急に対策を講じなければ、この塩水は、その影響から外側だけ保護され、内側は保護されていないチューブを腐食させるだろう。

 

この情報は、連邦政府も入手可能で、連邦政府はノルドストリーム・プロジェクト全体を見切ったようだ。

 

ノルドストリームの消滅で、ドイツ経済は数十億円の価値を失った。


ドイツのビルト紙は、「ロシア専門家」とされる人物の言葉を引用して、西側のジレンマを次のように要約している。

 

「この問題は技術的なものではなく、政治的、法的なものである。ロシアのガス供給に対する多くの制裁措置は、修理のために解除されなければならないだろう。工事を行うことができる船舶は、その許可を得なければならない。ガスプロムが修理費用を負担できるようにする必要がある。必要な技術的解決策も用意しなければならない」。

 

これらの問題は、時間的に、つまり数週間で克服されることはないだろう。

 

今のところ、パイプラインの天然ガスの半分以上が漏れている。残りも同様に漏れるのが道理である。

そうなれば、ノルドストリームは歴史に残ることになる。