ハンガリー外相が警告。ロシアからのエネルギー拒否は、冬が近づくとEUの体制崩壊につながりかねない

Image: Hungarian foreign minister warns: Rejecting energy from Russia could lead to EU’s systemic collapse as winter approaches

【Natural News】2022年9月2日 by: メリー・ヴィラール

https://www.naturalnews.com/2022-09-02-rejecting-russia-energy-could-lead-to-collapse.html#

 

 


ハンガリーのピーター・シジャールト外相は、8月29日(月)、適切な代替品がないにもかかわらず、ロシアからのエネルギーを拒否し続ければ、欧州連合EU)はシステム崩壊に向かうと警告した。

 

 

 

このままでは、冬の間、国民は暖房がないまま過ごすことになるという。

 

 

「西ヨーロッパがエネルギー供給問題で述べていることは、冬が近づくにつれ、全く通用しなくなる」とシジャールト氏は述べた。

 

 

国際的なメディアの効果的な支援を受けたイデオロギー的、政治的、コミュニケーション的な発言は、人々の目を覆う風船を簡単に膨らませることができる一方で、世界中のあらゆるイデオロギーは、冬が近づくとEU市民を暖かく保つことはできない、と指摘した。

 

 

ハンガリーはまだこの罠にはまっていないと主張するシジャルト氏は、現在の世界秩序は「小惑星のような速度で大崩壊に近づいている」ため、他のEU政府からの圧力はひどくなる一方だと警告している。

 

 

また、ロシアのエネルギー源はヨーロッパのエネルギー安全保障に不可欠であると主張し、それがなければ社会的不満がシステム崩壊につながる可能性があることを示唆した。

 

 

シジャールトは、ハンガリーはロシアのエネルギーに対する制裁の話は受け入れないが、他の国々はこの問題に関して、公にはしないにしても、静かにバックアップしてくれるだろうと述べた。

 

 

一方、ブダペストは、ロシアの石油とガスの禁輸を求める声が政治家の間で出始めて以来、ブロック全体に対して反発している。

 

 

かつて、ウクライナへの攻撃でモスクワを罰するよう要求した他の国々は、今やロシアの供給損失を補うことができる他のエネルギー源がないことに気づいているのである。

 

 

モスクワが、3日間のメンテナンスのためにノルドストリーム1のパイプラインの最後の稼働中のタービンを停止したため、フランスとドイツの電気料金も記録的に高騰している。

 

 

ロシアを罰するはずだった制裁の影響を受けるのは、これらの国だけではない。

 

ヨーロッパでは、これからやってくる長い冬に備え、燃料を備蓄している。

 

 

 

■■ ドイツはロシアがエネルギーを武器として使っていると非難している

 


ロシアのエネルギー大手ガスプロムは8月31日(水)、欧州ガスネットワーク運営会社ENTSOGが供給停止を発表した直後、圧縮機ユニットの予防工事のためノルドストリーム1経由の供給が完全に停止したと発表し、ドイツへのガス供給を停止した。

 

 

また、ガスプロムは、フランスの主要プロバイダーであるエンジーが、7月に行われたすべての配送に対する支払いを行わなかったため、9月1日(木)から供給を停止すると発表した。

 

 

ロシアのガスに大きく依存しているドイツは、モスクワがエネルギーを武器として使っていると非難した。

 

 

しかし、ガスプロム社は、この3日間のメンテナンス作業は「必要なもの」であり、「1000時間の運転ごとに」実施しなければならないとしている。

 

 

ドイツの連邦ネットワーク局のクラウス・ミューラー氏は、この動きを「技術的に理解できない」とし、モスクワが他のヨーロッパ諸国への脅威としてエネルギー供給を振りかざすための口実である可能性が高いと指摘した。

 

 

ミューラー氏は、モスクワは通常、いわゆるメンテナンスのたびに政治的決断を下すと述べ、ロシアが再びそうするかどうかは9月の初めにしか分からないと付け加えた。

 

 

EUは現在、電力市場を改革し、急騰する価格を抑制するための緊急措置を取る準備を進めている。

 

 

ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、3日間のメンテナンス作業後にガス供給が再開されるかどうかという質問に対し、制裁による技術的問題を除けば、供給に支障をきたすものはないという保証があると述べた。

 

 

ガスプロムはすでに7月に10日間の長期メンテナンス工事を実施した。

 

ガス流量を回復させたものの、その数日後には供給が大幅に減少した。

 

 

同社によると、モスクワへの制裁のため、重要なタービンをロシアに送ることができなかったという。

 

しかし、タービンの設置先であるドイツは、モスクワ自身がこの部品のロシアへの搬入を妨害しているという。

 

 

供給が絞られることへの懸念から、企業はエネルギー使用量の削減に駆り立てられている。

 

ミューラー氏は、この動きはドイツを冬のガス緊急事態から救うことができると述べた。

 

 

ドイツの液化天然ガスへの移行を管理するドイチェ ReGasのステファン・クナーベ氏は、12月1日までに配電網にガスを注入する予定だと述べた。