フランスのサンローラン核施設。CP2、900MWe級の原子炉2基と右側の冷却塔を示す。
【フリーウエストメディア】2022年8月11日
フランスはヨーロッパのエネルギー供給において重要な役割を担っている。
しかし、そのフランスが保有する原子炉の半分以上を停止する予定である。
その理由は、メンテナンスが必要とされているからだ。
エネルギー輸出国は、海外からエネルギーを入手しなければならなくなりそうだ。
しかし、欧州のエネルギー危機が拡大する中、それが予定以上に困難であることが判明する可能性がある。
メガブラックアウトが迫っているのだろうか?
フランスには通常、18カ所に56基の原子炉があり、電力を供給している。
しかし、このうち18基はすでに停止している。
長期的なメンテナンス作業が行われることになっている。
それは以前から計画されていたことだと当局は言っている。
しかしその後、フランスは先週さらに12基の原子炉を停止させなければならなかった。
腐食による損傷がその理由と言われている。
ヨーロッパの電力網の供給は、冬になるといっそう不安定になるようだ。
欧州の送電網は、隣国のエネルギー安全保障に依存しているところが多い。
ある国が広い範囲で故障すると、他の州も停電に巻き込まれる。
フランスは近年、欧州のエネルギー供給において重要な役割を担っている。
しかし、大国自身がエネルギー輸入に切り替えなければならないかもしれない。