クネセットの解散前に法律が失効すれば、現地は大混乱に陥る」
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(動画スクリーンショット)
【WNDニュースサービス】2022年6月27日 BY: ミカエラ・ブロー
デイリー・コーラー・ニュース・ファンデーション
破滅的なイスラエル政府は、ベンヤミン・ネタニヤフ元首相のリクード党に、円滑な崩壊と引き換えに交渉を持ちかけたと、イスラエル・ナショナル・ニュースが6月27日(月曜日)に報じた。
INNは、6月30日(木曜日)までにイスラエルの議会であるクネセトを解散させる代わりに、刑事訴追を受けた候補者が政権を樹立することを禁止する法案-ベンヤミン・ネタニヤフ元首相を直接狙った法案-の成立を目指す努力を取り止めると報じた。
ナフタリ・ベネット首相の連立政権は先週、国内の不安を鎮め、ヨルダン川西岸地区のイスラエル人居住区に法律を拡大する法案の可決など、重要な立法問題で結束することができず、崩壊している。
現行法は7月1日(金曜日)に期限切れとなるが、クネセットのメンバーは、現政権の速やかな解散により、法案の既定の6カ月延長が可能になることを期待していると、INNは報じている。
INNが報じたところによると、ある連合メンバーは、「もしクネセットの解散前にこの法律が失効すれば、現場は完全に混乱するだろう」と述べたという。
同メンバーは、リクードの目的は「政府と連合を非難すること」だと述べた。
この動きは、ベネット首相のヤミナ党の元メンバーで、6月初めに寝返ったニール・オルバック氏が、現政府の解散を求める次期投票を引き延ばすのではないかとの懸念に対応するものだと、INNは報じている。
INNによると、このプロセスを遅らせることで、ネタニヤフ首相が野党党首として率いる保守派リクード党が、代替のヤイル・ラピド首相が暫定党首として就任する前に連立政権を樹立する機会を作る可能性があるとのことだ。
INNによると、オルバック氏は連立解消に必要な11の法案を通す役割を担うクネセットの下院委員会の委員長を務めている。
連立政権は2020年に、首相候補の政権樹立を禁止する法案を提出した。
タイムズ・オブ・イスラエル紙によると、この法案が可決されれば、ネタニヤフ首相はベネット氏に代わる指導者候補として自動的に割り引かれることになるという。