【傀儡輸入政府との闘い】パキスタンの首相が最後通告

イムラン・カーン氏は、6日以内に選挙が実施されなければ、数百万人を引き連れて首都に行進すると政府に警告している。

 

2022年5月25日水曜日、パキスタンのスワビで、イスラマバードに向かう行進を先導しながら、支持者に勝利のサインをする更迭されたパキスタンのイムラン・カーン首相。© AP Photo / Mohammad Zubair

 

【RT】2022年5月27日

https://www.rt.com/news/556126-imran-khan-pakistan-govt-ultimatum/

 

パキスタンのイムラン・カーン前首相は5月25日、同国政府に対し、6日以内に州議会を解散し、新たな選挙を実施しなければ、数百万人を引き連れて首都に進軍すると警告した。

 

カーン氏はイスラマバードで開かれた数千人のデモ隊の集会で最後通告を行い、「輸入政府」を崩壊させるよう呼びかけ、外国勢力に支援されていると主張した。

 

 

クリケットのスター選手から政治家に転身したカーン氏は、パキスタンの首相を3年半以上務めたが、先月、議会の不信任投票で追い落とされた。

 

カーン氏は、自分の解任は、シェバズ・シャリフ首相が率いる現政権のメンバーと共謀して、米国が画策したものであると主張している。

 

カーン氏は、ワシントンの要求に屈し、ウクライナでの行動に対するロシアへの制裁を支持することを拒否したことで、米国当局から脅迫を受けたと示唆している。

 

 

追放されて以来、カーン氏は全国で何度か集会を開き、「国民がこの輸入政府を拒否したというメッセージをパキスタン中に送る」ために街頭に出るよう、「すべてのパキスタン人」に呼びかけた。

 

 

5月25日(水曜日)、カーンは、自分の要求が満たされるまで、数千人の支持者とともにイスラマバードの中心部で座り込みのデモに参加すると表明した。

 

しかし、5月26日(木曜日)の朝、当局が市街地を守るために軍隊を呼んだ後、彼はイスラマバードを去ると言い、新しい選挙が行われない場合は6日後に「国民全員」を連れて戻ってくると脅した。

 

さらに彼は、政府が国家を「無政府状態へと」導き、国民と警察の間に溝を作ろうとしていると非難した。

 

「私は、政府が議会を解散し、選挙を実施するまでここに座っていようと決めていたが、この24時間に見たところ、彼ら(政府)は国を無政府状態へと導いている」と、ニュースサイトDawnが引用している。

 

カーン氏は、政府が平和的なデモ参加者の家を襲撃し、デモ行進に参加した人々を逮捕することによって、平和的なデモ参加者を黙らせ、威嚇しようとしたことを非難した。

 

「しかし、私は、国家が奴隷の恐怖から解放されるのを見た」と彼は言った。

 

 

■■ パキスタンは元首相に対して軍を配備

5月25日(水曜日)に、追放された首相は支持者たちにD-Chowk(いくつかの重要な政府機関の近くにある町の広場)に集まり、「輸入政府」が新しい選挙を発表するまでこの広場を離れないよう呼びかけた。

 

数千人の抗議者が押し寄せ始めた後、パキスタン政府は首都の本部を守るために軍の部隊の配備を許可した。

 

ラナ・サヌラー内相は、最高裁判所や国会議事堂、アメリカ大使館などの外交的飛び地など、イスラマバードのレッドゾーンにある主要な政府建築物を守るために軍隊を配備する、とツイートしている。

 

シャリフ首相率いる政府は、カーン支持者の首都への入国を阻止すると公言し、彼らの集会は「国家を分裂させ、混乱を促進する試み」であると呼んだ。

 

当局は、5月25日(水曜日)のデモ行進に先立ち、イスラマバードへの道路を封鎖するため、数十個の輸送用コンテナや貨物トラックまで設置した。