西側諸国はロシア世界に対して全面戦争を宣言した - モスクワ

セルゲイ・ラブロフ外相は、敵対国はロシアに損害を与え、封じ込めるために多くの手段を自由に使っている、と述べた。

 

  

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は5月27日(金曜日)、同国の地方首長との会談で、西側諸国の現在の振る舞いは「ロシア世界に対する全面戦争」に相当すると述べた。

 

ロシア社会と主要な政治勢力は、この難題に立ち向かう政府の決定を支持していると、ラブロフ外相は付け加えた。

 

西側諸国は、「わが国を抑止するための努力を2倍、3倍、4倍にしている。彼らは、一方的な経済制裁から、世界のメディアにおける完全に欺瞞的なプロパガンダまで、幅広い手段を用いている」とラブロフは述べ、「私たちが最も残念に思うのは、多くの政府によって推進されている低レベルのロシア恐怖症が、前例のないレベルまで上昇している」ことに言及した。

 

「西側諸国は、我々、そしてロシア世界全体に対して全面戦争を宣言している。この事実を隠している者はいない」とラブロフは述べた。

 

我が国に関係するあらゆるものを標的にする『キャンセル文化』は不条理なものとなっている。

 

ロシアはこの圧力に対し、「すべての健全な愛国的勢力」が結束し、ロシアの外交政策に対する国民の支持が急増したと、外相は概要を説明した。

 

ラブロフ外相はまた、今回の危機は、ソ連崩壊後の30年前にロシアに与えられた約束の本質を露呈したとも指摘した。

「我々は今、普遍的な価値観や、ヨーロッパを大西洋から太平洋に至る共通の故郷にする必要性について語られてきたことの価値を目の当たりにしている」。米国とその同盟国のロシアに対する態度について、誰も幻想を抱いてはならない、と彼は付け加えた。

 

この上級外交官は、ロシアの全地域の首長がメンバーとなっている外務省の諮問委員会で発言した。

この諮問機関は定期的に召集され、外交団がどのように国内各地を支援できるかを議論する。外務大臣であるラブロフが議長を務める。