ウクライナのアゾフスタル戦闘員数百人がロシア軍に投降

プーチンが軍指導部を揺さぶりかける

 

2022年5月21日 【Natural News】by: JD・ヘイエス
https://www.naturalnews.com/2022-05-21-hundreds-of-azovstal-fighters-in-ukraine-surrender-to-russian-forces.html#

 

ウラジーミル・プーチン大統領が「特別軍事作戦」と称するロシア軍のウクライナへの進出は、キエフ軍が同国の他の地域で依然として激しく反撃しているにもかかわらず、続いている。

 

ロシア国防省によると、マリウポルのアゾフスタル製鉄所では、300人が武器を捨てたという最初の報告以来、1200人以上の戦闘員が降伏し、負傷者はロシアが管理する病院に移されたという。

 

アルジャジーラは、「同国のRIA通信の報告によると、マリウポルのアゾフスタル製鉄所に立てこもった694人のウクライナ人戦闘員が、過去24時間の間に投降した」と報じた。

 

しかし、地域の報道によると、ウクライナのアゾフ大隊の最高司令官はまだアゾフスタル工場から出てきていない。

 

親ロシア分離主義者の指導者デニス・プシーリンは、幹部について次のように述べたという。「彼らは(工場から)出てきていない」。

 

これらの報道は、ウクライナ軍と国防当局者が5月17日(火曜日)に、そこでの「戦闘行為」を終了させる意図的な決定がなされたと述べたにもかかわらず、なされたものである。

武器を捨てたウクライナ人は捕虜となり、ロシアの支配地域に移動させられた。クレムリンは、この動きを明らかな「降伏」だと宣伝した。

 

一方、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、これを「避難」作戦と呼んだ。

「マリウポルの防衛隊員を救出する作戦は、彼らを故郷に帰すことを目的に、我が軍と情報将校によって開始された。この作業は継続され、この作業には機転と時間が必要だ」と述べた。

 

 

アメリカの納税者から支払われる400億ドルの新たな支援を守るために、何としても特定の親ウクライナのシナリオを押し通そうという意図に沿って、アメリカのメディアはキエフとワシントンの政権をかばい、この行動を「降伏」として報道するのを拒否した。

 

 

「何百人ものウクライナの戦闘員がバスでロシアの支配地域に連れて行かれた」と、ニューヨークタイムズの報道がその一例である。

ウクライナ大統領は、この都市での戦闘任務は終わったと述べ、最も長く、激しい抵抗のいくつかに終止符を打った。」

 

一方、イギリスの情報当局者を引用したThe Foreign Deskによると、2月24日の侵攻以来、戦場での成績不振と未達成の目標を受けて、プーチンが軍のトップ司令官数人を階級から入れ替えたという別の報告もある。

 

ウクライナでの戦争は3ヶ月間続き、西側の国防当局者は、旧ソビエト国家におけるロシアのプーチン大統領の野望が後退していると繰り返し述べている。

 

モスクワが大きく前進することができず、ハリコフを占領し、黒海でロシアの軍艦モスクワが沈没したこと--これは戦争初期にスネーク島の交換に関わった悪名高い船だと伝えられている--により、ロシア軍の指導者の間で停職処分が下されている。

 

英国国防省は、「隠蔽とスケープゴートの文化」がロシアの軍事・安全保障部門を苦しめていると主張した。

 

ウクライナ侵攻に関わった多くの関係者は、ロシアの作戦失敗に対する個人的な責任を回避する努力にますます気を取られることになるだろう」と同省は付け加えた。

 

英国の情報当局者は、組織的な問題は、ソ連時代の名残であるロシアの「中央集権的な指揮統制モデル」に新たなストレスを与え、現場の将校が遠くの指揮官に戦場の決定を委ねるようになると考えていると述べた。

 

「このような状況では、ロシアが主導権を取り戻すのは難しい」と同省は結論付けている。

 

プーチンウクライナでの軍の失敗を、長年ロシア軍参謀総長を務めてきたヴァレリー・ゲラシモフ陸軍大将を含む高官のせいにしているという報道が続いている。

英国は今週、ゲラシモフがその地位に留まっている可能性が高いと評価したが、ウクライナの防衛当局者からは、ゲラシモフが交代させられたという話も出ている。