史上初めてスリランカが債務不履行に陥る

   

   出典 Flickr

 

【Inside Paper】BY:ブレンダン・テイラー 2022年5月20日

https://insiderpaper.com/for-the-first-time-in-its-history-sri-lanka-defaults-on-its-debt/

 

BBCによると、スリランカは70年以上にわたる最悪の財政危機に直面し、史上初めて債務不履行に陥った。

 

これは、7800万ドルの未払い利息の支払いに対する30日間の猶予期間が5月18日(水曜日)に切れた後のことである。

 

南アジアの国の中央銀行の総裁は、同国が「先制デフォルト」に入ったと宣言した。

 

その日のうちに、世界最大の格付け会社2社が、スリランカもデフォルトに陥ったと発表した。

 

BBCによると、債務不履行は、政府が債権者への債務の一部または全部の支払いができなくなったときに起こる。

 

投資家からの評判を落とし、国際市場でお金を借りることが難しくなり、その国の通貨と経済に対する信頼がさらに損なわれる可能性がある。

 

中央銀行のP.ナンダル・ウィーラシンハ総裁は、5月19日(木曜日)に、国が債務不履行に陥っているかという質問に対して、「我々の立場は非常に明確で、(債務の)再構築に至るまで、我々は支払うことができないだろう」と述べた。

それが "先制不履行 "という意味か。

 

「技術的な定義はあり得る...彼らの側からすれば、それをデフォルトとみなすことができる。我々の立場は非常に明確であり、債務再編が行われるまで、返済はできない」とも述べた。

 

スリランカは、返済をより困難にするために、総額500億ドル以上の海外債権者の債務を再編しようとしている。

 

パンデミック、エネルギー価格の上昇、ポピュリストによる減税は、いずれも同国経済に大きな影響を及ぼしている。慢性的な外貨不足とインフレの高騰により、医薬品、燃料、その他の必需品が深刻な不足に陥っていた。

 

BBCによると、危機の深刻化により、ここ数週間、ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領とその家族に対して大規模な、時には暴力的な抗議活動が行われている。