ロシアの銀行、VISAとMastercardの停止を受けて中国の銀聯に注目

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【Insider News】 2022年3月6日

ロシア ユニオンペイ

ロシアの銀行は3月6日(日曜日)、モスクワのウクライナへの軍事介入をめぐり、ビザやマスターカードがロシアでの業務停止に動いた後、中国の銀聯システムを使ったカードを発行する予定だと発表した。

 

ロシアのVisaとMastercardの銀行カードは、もはや海外では有効ではなく、海外で発行されたカードはロシアでは使えないと、世界的な決済会社が3月5日(土曜日)に発表した。

 

ロシアの大手金融機関であるスベルバンクとアルファバンクは、銀聯カードの展開に取り組んでいると述べた。

「スベルバンクは共同ブランドのMir-UnionPayカードを発行する可能性に取り組んでいる。発行のタイムフレームについては後ほどお知らせします」とロシア最大の銀行であるスベルバンクは声明で述べている。

 

同国最大の民間金融機関であるアルファ銀行は、「すでに中国の国家決済システムである銀聯のカードの発行に取り組んでいる」と語った。

ロスバンク、ティンコフ銀行、モスクワ信用銀行(MKB)も銀聯カードの発売に向けて動いているとロシアの通信社が報じた。

 

モスクワがキエフ政府打倒を目的に数万人の兵士をウクライナに送り込んだ後、ロシア経済、特にその金融部門は前例のない制裁の重圧に動揺している。

 

ロシア中央銀行によると、ロシアでの支払いはすべて国のシステムを通じて行われるため、各国の銀行がすでに発行しているビザやマスターカードのカードは、有効期限が切れるまでロシア国内で使用し続けることができるという。

 

しかし、ロシア人が海外に渡航する際には、別の支払い手段を携帯する必要があると警告している。