風が気持ちいい場所

新しい家は市内よりはずっと環境が良く、家や人・車の密度も低い。静かだし、うちの家の周辺は隣の人の広大な土地なので、横と正面以外、延々と草場になる森が広がっている。

うちの家にはブーゲンビリアがあって、これは自然の鉄条網のような鋭いトゲトゲのある植物なので、垣根や柵に防犯として植える人が多い。花は綺麗だが、私はこっちで昨日も今日もブーゲンビリアの落ちていた枝をグサッと踏んで痛い目にあっている。

ヤギについては今回、お隣の家のご厚意で、ものすごい広大な彼らの土地をヤギの草場に自由に使ってもいいということにしていただいており、大変ありがたい。彼ら自身、どこまでが自分たちの土地なのかよく分からない位広いらしい。で、彼らとしてはヤギや牛に雑草を食べてもらいたいということだった。

ここはやぶとか森というのでなく、草場に適度に草木があるためヤギの餌場に使える。人間の散歩コースにもなる。人も入ってこないし、私にとってもいい環境だ。

しかもここらは野良犬がうろうろしていないし、ごく稀にしかいないらしい。もしいてもヤギを襲ったりする犬ではないということらしいので一応のところ安心だ。

ヤギたちも心地よい風が吹く中、誰もいない草場で日中は幸せそうに木陰でまったり寝ていたりする。

広大な土地にはいろいろな木や草木があるが、グァバと野生のミントはたくさん生えている。この土地を歩いているだけでミントの香りが漂ってくる。何度か摘んできて部屋の芳香剤にしてみた。すごい良いにおい。近くにビーチもあるがまだ行ったことが無い。また追々。
(野生のミント)

家はまだまだ水回りの修繕が終わりそうにないが、いくらか手が掛かるだけでそれほど生活には差し障りなく、改めてこの家や周辺環境の心地良さを噛みしめている。一軒家っていいなぁー。

パングラオ島側(ボホール島と橋でつながっている、リゾートの多い小さい離島)へ来ることは選択肢に全くなかったが来てよかった。市内にはない不便もあるが私にとってはそれでも今回、利点のほうがはるかに大きい。もう市内へは戻りたくないなぁ。これからますます人や車が増える一方だから。とは言ってもそんなに遠くなく市内へは車で15分程の近さ。

引越し先が見つからず暗礁に乗り上げていた中で、私たちの思いを超えて与えてくださる神様の備えはすごい。主の山に備えあり。感謝です。