ヤギ小屋で迎えた新年

2016年の年明けをヤギ小屋で迎えてしまった。

なぜかと言うと、昨夜フィリピン恒例の年明け爆竹&花火大会が20分近くものすごい勢いでやっていて、特にたま男が怖がってパニックになってしまったからだ。麦男も怖がっていたし、チャオもパニック気味、隣の牛太郎君もすごい鳴いていたが、たま男が一番ひどくて恐怖で泣き叫んで逃げ回っていたので、私もヤギ小屋に入って、たま男と麦男にピークが終わるまでずっと付き添っていたのだった。その間に年が明けた。

今日ニュースで見た所、フィリピンの、特にマニラ首都圏の貧しい地域が一番、爆竹被害が多いが、数百人が負傷、2人が死亡、火災で家を失った人が3000人だったそうだ。そういう所では安くて爆発力のある違法爆竹が使われていて、取り締まっても買う人がなくならないから売るほうも全くなくならないとのこと。

うちの辺は短時間だし、規模が知れているし、すぐ近隣の家の人がやっていないので随分マシではあるけれど、それでも私(やヤギたち)にすればとんでもなくうるさいし、迷惑極まりない。元々は爆音で邪気を払うという縁起物的な風習だったようだが、バカ極まりない風習だ。ましてや9割方がカトリックという国なのに魔除けなんかやっているのがそもそもおかしい。親たちも子どもに危ないということを全く教えない。以前、近所の子たち(大学生もいたのに)が近くでやっていて、私がものすごい怒って止めさせたこともある(が、こっちの子たちは何が悪いのかは結局理解していないと思う)。

まぁそんなことでこちらではクリスマス時期や年末年始は、私にとっては非常識極まりないことが周辺で繰り広げられる時期なので、残念ながら気持ち良く過ごせない時期でもある。今日はヤギたちも元気にたくさん食べることができて安心したが、フィリピンで手に入りにくいものは「静けさ」かもしれない。逆に気付かされるのは、日本人は静けさを愛する国民なんだなぁということだ。

そんなことで2016年がスタートしたが、今年も聖書のみことばに親しみ、一歩一歩神様に付いていける1年になりますように。

■今日は元気に食べていた、たま男

ヤギもオスたちがとても爆音を怖がっていて、メスたちはじっとしていて鳴いてもいなかった。お隣等のヤギも同じく。