今日は海へ 視察4日目

今日はOさんたちを海へご案内する予定で、今回もボホールビーチクラブにした。入場料は必要だけどその分良いリゾートなだけあって外部の人は入れないし、海も清掃が行き届いているしプールもある。
何より、日本人(外国人)にとっては脱衣所やトイレ、シャワー設備が海やプールには必須だから、その点で移住視察の方々をここにご案内することが多くなった。

こっちの人たちは海水浴と言っても服のまま入ることが多いし、着替えもその辺で適当にしたり、シャワーも何もなくそのまま帰るのが普通だ。日本のような海の家や無料トイレ、シャワーなどの設備がない。

私なんかは日本でも海に行き慣れているため元々そういうのが平気だけれど、通常、日本から来た人だと大変困ると思う。
日本には当たり前にあるものがこっちにはないことが多いのだけれど、せっかく初めて視察などに来られて、いきなりハードルの高い不便さを体験してもらうのはさすがに気が引ける。

 

午前は晴天だったが昼過ぎからスコールに。そしてまた夕方に晴れてきた。Oさん家のHくん(5歳)も海やプールを久々に満喫できたようでよかった。パングラオ島の海、ウニが多いのが難点だけど……。

視察では単にいろんな設備を見学して回るだけでなく、子どもさんも楽しかったなと思ってもらえるような観光や遊び要素をたくさん入れることが重要だなと思う。今日はHくんも海で魚や海藻、ウニやヒトデを見て楽しんでくれたようだし、背の届かない深いプールにもつかまり歩きで挑戦していた。

Oさんとも、放射能の危険や日本の現状(311後の対応や今の日本の方向性)、周囲の反応などについて、海外避難やそこでの仕事の始め方アイディア等など、いろいろなことを率直にお話しすることができた。Oさんは関西の方でもあり、放射能の話をできるのはごくわずかな人たちだけだという。その中でお子さんを守っていくために日々頑張るのは大変な努力とエネルギーが要ることと思う。

感動したのは、Oさんが放射能防御生活に疲れてしまうとき、まだ5歳のHくんが“お母さん、放射能のことを考えるのを止めるのは危ないからダメだと思うよ”と励ましてくれるということ。なんと頼もしい!
小さい子こそ本質を見抜き、よく分かっているんだなぁと改めて思った。
頑張れHくん。お母さんは全力で君を守ってくれているけど、君もお母さんを守っているんだね。

日本でももう魚介類を食べるのを止めておられるOさん家だけど、こっちではシーフードをいろいろ食べることができた。Hくんは写真のラプラプのから揚げを注文(味はカレイのから揚げに似ている)。

その後、夕方に本日の宿泊先のロッティさんのリゾートへお送りした。ガムさんの親戚価格で1泊3,000円の部屋が2,000円に。
また、少しだけビーチでヒトデやウニなどを見たりした。