今朝起きて何気なくベランダに出たら、見知らぬヤギがうちの畑のカモテ(=芋)の葉をバリバリ全部食べ終わろうとしていた。バリッバリッと音まで聞こえてくる勢いで食べていた。
最近植えて順調に育ってきていたのでショックで一瞬クラクラした。
なんで人の畑にヤギを放すのか!? ひどいじゃないか!と思ったが、急いで出て行ったら、3頭のヤギをくくっていたヒモが解けて、1頭だけ自由の身になってしまっていたようだ。ヤギのせいでもないし、飼い主さんのせいでもないので仕方ない、また植えるか……とさっさと諦めた。
ただ、その解けたヤギのひもをまたくくり直し、そこにおみくじのようにさらにメモをくくっておいた。
“ヤギの飼い主さんへ。こんにちは。すみませんが、畑の近くでヤギを放さないでくださいますか。うちの畑のカモテとカンコンが食べられてしまいました。よろしくお願いします。”と。
……夕方帰宅して、早速食べられた分を挽回するため、カンコンの種やキャッサバを植えた。カモテもヤギが食べ残した茎だけが少し散らばっていたので茎を土に差し直しておいた。根が出ていたので復活するかもしれない。カモテは強い植物だから。
そうこうしてたら、私たちを見るなりお隣の子ヤギのユキちゃんがダダダッとこっちへ飛び跳ねながらやって来た。ユキちゃんは私たちにだいぶ慣れていて、とてもなついてくれるようになった。畑を踏みながらやってくるが、まぁ仕方がないか。ユキちゃんはまだ干からびたヘソの緒がダラーンとぶら下がっている。
名前を呼んでもやって来るし、ヤギって犬と同じくらいなつくものなんだなと初めて知った。ピョンピョン飛びついてきて、顔をすりすりしてくる。私の膝で寝て、降ろそうとしてもずっと降りようとしないし、降ろしてもまた上がってくる。すごいかわいいのだ。
生後すぐから触っているから覚えてくれているのだろう。飼い主のお隣さんよりもなついているんじゃないかと思う。