ロシュ・ハシャナのショファール(Getty)
【ブレイトバート】2023年9月22日 ジョエル・B・ポラック著
ユダヤ暦新年であるロシュ・ハシャナは、月曜日の日没から始まり、ユダヤ暦5786年の幕開けを祝います。
世界中のユダヤ教徒は、仕事を休み、シナゴーグで礼拝を行い、祝宴の食事をいただきます。
ロシュ・ハシャナは、喜びと反省を兼ね備えた祝日であり、その雰囲気は明るくもまた静謐(せいひつ)なものです。
この祝日の中心的な戒めは、ヒツジの角で作られた楽器であるショファールを吹く音を聞くことです。
ショファールの音は反省への呼びかけであり、「ショファール」という言葉の語源は「自らを修復する」という動詞と同じです。
伝統的な食べ物には、甘い新年の到来を願って蜂蜜をかけたリンゴ、良い行いをたくさんすることを願って食べられる(種がたくさんある)ザクロなどがあります。
また、祝日の2日目には、1日目とは異なる特別な果物も食べます。ユダヤ教徒の中には、新年を祝うために様々な果物やその他の食べ物を並べて食べる習慣を持つコミュニティもあります。
この祝日は、数千年の伝統に則り2日間続きます。
ユダヤ暦は太陽暦と月暦を組み合わせたもので、新月で月の始まりが定められています。
慣習では、新月を目撃した証人がエルサレムでそのことを報告しなければなりませんでした。
この手続きには時間がかかるため、新年の最初の日に礼拝を行う時間が取れない可能性がありました。
そこで、礼拝をきちんと行うために2日目が設けられたのです。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、新年にあたり特別なメッセージを発表しました。
◆ロシュ・ハシャナ◆
「今年、我々の人質が全員、一刻も早く解放されることを願います。
そして、我々の揺るぎないユダヤ精神をさらに強化し、平和の輪を広げる一年となることを願います。」
ユダヤ民族の永遠の首都エルサレムから、世界中のすべてのユダヤ教徒の家庭に、新年が素晴らしい一年となるよう祈念いたします。
ユダヤ教徒の伝統的な新年挨拶は「シャナ・トヴァ」(良い年になりますように)です。
イディッシュ語では、「グット・ヨンテヴ」(「良い祝日を」)という挨拶も使われます。