【America First Report】ゼロヘッジ タイラー・ダーデン著 2024年10月23日
https://americafirstreport.com/the-global-clout-of-the-new-brics/
中国、ロシア、インド、その他のBRICS諸国の首脳が10日22日（火曜日）、昨年大幅に拡大して以来の同ブロックの初の年次サミットに出席するため、ロシアのカザンに集まった。
2023年8月、同グループは6カ国の参加を決定した。
このうちエジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦の4カ国は2024年1月1日に正式に同ブロックに加盟した。アルゼンチンは参加を拒否し、サウジアラビアはまだ検討中である。
スタティスタのフェリックス・リッチャーが報告しているように、BRICSの拡大は、創設メンバーであるブラジル、ロシア、インド、中国に加え、2010年に加盟した南アフリカをも含み、
世界的な経済および政治勢力として影響力を強め、G7やその他の欧米主導の機関に対抗 する力を得ることを目的としています。
このグループは、米国とその同盟国の優位性を低下させ、より多極的な世界を推進しようとしています。
BRICSの拡大について、南アフリカ大統領のシリル・ラマポーザ氏は、昨年の記者会見で次のように述べました。
我々は、BRICSがグローバル・サウスの人々のニーズと懸念のチャンピオンとなるというビジョンを共有しました。
これには、有益な経済成長、持続可能な開発、多国間システムの改革の必要性などが含まれます。
リヒターが下の図で示しているように、拡大した新しいBRICSは、購買力平価で測定した場合、世界の人口のおよそ45パーセント、世界GDPの35パーセントを占めています。
イランとアラブ首長国連邦が加わったことで、このブロックの石油生産量はほぼ50%増加し、現在では世界の石油生産量のほぼ30%を占めるようになったと、エネルギー研究所は伝えている。
輸出に関しては、このグループの足跡は比較的小さい。
昨年、この9か国のメンバーが占める割合は世界の商品輸出のわずか22%であり、中国だけでこのブロックの輸出のほぼ3分の2を占めている。
中国について言えば、BRICSは「異なる意見を持つ国々が、より良い世界という共通のビジョンを掲げて対等なパートナーシップを結んでいる」と南アフリカ大統領のシリル・ラマポーザ氏が昨年述べたように、経済力と政治力の両面で中国がグループ内で突出した役割を果たしていることは否定できない。
購買力平価で測った場合、中国のGDPは残りの8つのBRICS加盟国のGDP合計よりも大きい。
そのため、同国がこのブロック内の交渉でその力を振るわないことは想像しがたい。
