【PJMedia】2024年9月24日 デニス・プラガー著
https://pjmedia.com/dennis-prager/2024/09/24/israel-derangement-syndrome-n4932776
私が毎週ポッドキャスト(「デニス&ジュリー」)を行っている24歳の女性、ジュリー・ハートマンは、反イスラエルを完璧に表現した。
「膨大な数の人々がイスラエル錯乱症候群に苦しんでいる」と。
この説明は、広く引用されている「トランプ・ディストレスシンドローム」に基づいている。
この言葉は、カリフォルニア州副知事のカマラ・ハリス氏や民主党の支持者たちから、ナンセンスだと揶揄されている。
私はドナルド・トランプ前大統領に投票し、非常に良い大統領、時には素晴らしい大統領だと思っていたが、トランプ大統領の4年間の在任中、私はこの言葉を使ったことは一度もなかった。
私はトランプ氏への反対意見を、必ずしも心理的な病理の表れとは考えていなかった。
しかし、最終的には考えを変えた。私は、トランプに対する多くの憎悪は道徳的な理由ではなく、心理学的な根拠に基づいていると考えるようになった。
これは特に、「ネバートランパー」となった保守派に関して顕著であった。
かつてリベラル派が大半を占めていた民主党が左派に占領され、左派が南北戦争以来の自由とアメリカの実験全体にとって最大の脅威となっていることを考えると、保守派がトランプではなく左派に投票する理由を説明するには、心理的な要因以外にない。
トランプ・ディスラプション症候群の存在を信じるかどうかは別として、「ディスラプション症候群」はハマスやパレスチナ人への支持を完璧に説明できる。
9月21日付のニューヨーク・タイムズ紙は、イスラエル・デラングエージョン・シンドローム(イスラエル錯乱症候群)の完璧な例を提示した。
ニュージャージー州プリンストン高等研究所の名誉教授マイケル・ウォルザー氏によるコラム「イスラエルのポケベル爆弾は正義の戦争にはふさわしくない」である。
周知の通り、先週、ヒズボラのテロリストが使用していたポケベルが爆発し、数名が死亡、数百名が負傷した。
驚くほど正確に爆発したポケベルは、非戦闘員の死者はほとんど出さなかった。
ヒズボラは、ガザを拠点とするスンニ派のハマスとシリア・レバノンにおける同等の存在である。
ハマスと同様、ヒズボラの目的はただ一つ、イスラエル人を一人でも多く殺し、ユダヤ国家を根絶することである。
ヒズボラはイスラエル国内に8,000発以上のロケット弾を発射し、イスラエル市民を一人でも多く殺そうとした。
イスラエル北部では、何万人ものイスラエル人が家を捨てて避難し、ほぼ1年が経った今も戻っていない。
ヒズボラのテロリストを殺害したためにイスラエルが攻撃されているということは、政治、メディア、学問の左派、そして西洋世界のイスラム教徒など、数多くのイスラエル嫌いの人々によれば、イスラエルは自国を防衛することを許されていないという証拠である。
現在のイスラエルに対する憎悪は、イスラエルによるガザ空爆の結果ではないことは明らかである。
イスラエルがヒズボラのテロリストだけを標的にしている場合、同様に非難される。
ウォルザーによるニューヨーク・タイムズのコラムに戻ろう。
ウォルザーは次のように書いている。
「火曜日と水曜日に起きた爆発は、おそらく戦争犯罪である。自国民に対するテロ攻撃を一貫して非難してきた国家によるテロ攻撃である可能性が高い。」
確かに、その装置は、おそらくヒズボラの工作員が軍事目的で使用していたものだろう。
それならば、イスラエルとヒズボラの間の国境を越えた戦闘が継続している中では、彼らを標的とすることは正当化されるかもしれない。
しかし、攻撃は...工作員が活動していない時に起きた。彼らは動員されておらず、軍事行動にも参加していなかった。... イスラエルの友人たちが「これは正しくない」と言うことが重要です。
ウォルツァー教授によれば、テロリストは「活動中」、「動員中」、または「軍事行動中」にのみ殺害が許される。
そうでない場合、彼らを殺害することは「戦争犯罪」にあたる。
さらに、ヒズボラのメンバーがポケベルを所持していたという事実だけで、ウォルツァー教授も
「おそらくヒズボラの工作員が軍事目的で使用していた」と認めているこの機器を所持していたという事実だけで、これらのテロリストは「活動中」であったということになる。
彼らがポケベルを所持していた理由は、イスラエルに対する作戦を計画し実行するためだった。
読者諸氏よ、これが狂気というものである。