【ワッツ・アップ・ウィズ・ザット?】CFACTより
2024年9月3日 デヴィッド・ウォジック著
グリーン・ニューディールによって、平均的な家庭の電気代が52,500ドルも跳ね上がることを以下に示す。
理由は簡単だ。風力発電や太陽光発電には多くのバッテリーのバックアップが必要であり、私たちは膨大な量の電気を使用しているため、これらのバッテリーのコストは何兆ドルにもなる。
これが基本的な導出である。数字が覚えやすいように四捨五入されている。
(米エネルギー省はもっと前に詳細な分析を行っているはずだ)
- 今日の化石燃料による発電を断続的な風力発電と太陽光発電に置き換えるために必要な電力貯蔵容量は25万MWhである。
- グリッド規模のバッテリー設備は、蓄電容量1MWhあたり30万ドルかかると仮定する。
(現在のコストはもっと高い)
- したがって、この蓄電の資本コストは75兆ドルになる。
- このコストを20年間に広げると、年間コストは3兆7500億ドルになる。
- 米国の家庭の年間電力使用量は1兆5,000億キロワット時である。
- したがって、家庭のコストは1KWhあたり2.50ドルである。
- 平均的な家庭の使用量は年間10,500KWhである。
- したがって、この蓄電容量にかかる家庭の年間コストは26,250ドルである。
- 今日の平均的な年間電気代は1,800ドルである。
- つまり、電気代は14倍以上になる。
要するに、グリーン・ニューディールの下で風力発電と太陽光発電が現在の化石燃料による発電に取って代われば、すべての人の電気代は現在の14倍になるということだ。
これは工業用や商業用の消費者にも当てはまり、事実上すべての商品やサービスのコストを押し上げることになる。この影響はまさにインフレである。
しかし、これには、グリーン・ニューディールの一部でもある輸送の電化やガス暖房も含まれる。電化によって発電量は約2倍になるとよく言われる。
電化が進めば、電気代は現在の28倍に跳ね上がるかもしれない。
グリーン・ニューディールによって、平均的な家庭の電気代は52,500ドルも跳ね上がる。
もちろん、そうなる前に経済は崩壊するだろうが、この単純な分析は、グリーン・ニューディールの驚くべきコストへの影響について考えるために必要な出発点である。
この分析に技術的な改良を加えることで、工学的に優れたコスト見積もりが可能になる。数字を下げるものもあれば、上げるものもある。私はこれをぜひやってほしいし、喜んで手伝いたい。
例えば、バッテリーのコストは大幅に下がるかもしれないし、それを予測する研究もある。
この膨大な量の電池に必要な材料が、現在の採掘・製造能力を大幅に上回っていることを考えると、可能性は低いかもしれないが、不可能ではない。
一方、この単純な分析では、電池がゼロから100%まで充放電すると仮定している。実際に10~90%や20~80%であれば、さらに大量の蓄電容量が必要になる。
その場合も、風力と太陽光の発電容量を過剰に増やすことで、必要な蓄電容量を減らすことができる。
しかし、この削減は1億8000万MWhが限度だと私は聞いている。なぜなら、夜間はまだ太陽光がなく、風が十分に吹かないときは風もないからだ。
しかし、これらの巨大なバッテリーが平均20年の性能をフルに発揮できるとは考えにくい。
この分析には、莫大な量の風力発電や太陽光発電設備のコストは含まれていない。また、何兆ドルもの借金のコストも含まれていない。
基本的なポイントは、グリーン・ニューディールはありえないほど高価だということだ。間欠性は治らない。