【米】価格統制から大量飢餓へ

Price Controls
【America First Report】ピーター・セント・オンゲ著  2024年8月31日

https://americafirstreport.com/from-price-controls-to-mass-starvation/

カマラ候補は、1972年にユニバーサル・ベーシック・インカムを提案し、1つの州で勝利を収めたジョージ・マクガバン以来、税金から支出に至るまで、最も左翼的な主要政党候補である。


しかし、これまでのところ、彼女の最も無謀な計画は価格統制であり、マクガヴァンの左派である彼女は、コスト以上の料金を取る勇気のある食料品店を罰すると脅している。


実際、食料品店の利益は1ドルにつき1円から2円だ。つまり、ワシントンの印刷所から直接送られてくるコストを転嫁しなければならないのだ。
つまり、価格統制は要するに食品を壊すことになるのだ。

 

■価格統制は常に失敗する

 

先日のビデオで、価格統制が何度も試みられ、そのたびに大失敗して廃止されたことを紹介した。多くの痛みと苦しみ、そして空の棚の後に。


フランスが試みたときは、実際に価格をつり上げる闇市場ができた。

ベネズエラでさえ、食糧不足と全国的な暴動の後、2016年に価格統制を廃止した。

 

しかし、価格統制は現実にはどうなっているのだろうか? 

そこで、アメリカ最大の食品メーカーの元M&A担当重役、ロバート・スターリング氏の素晴らしいスレッドを紹介しよう。

 

ロバートは、食料品の価格統制から広範な食料不足に至る13の段階を紹介している。これは、FDRも価格統制を行った大恐慌以来、この国では見られなかったことだ。


■第一段階:食料品店の倒産


まず政府は、FRBウォール街のおかげでインフレが続いているにもかかわらず、食料品店は値上げできないと発表する。つまり、コストは上がり続け、わずかな利益が損失に変わる。


損をするビジネスと同じように、店舗は閉鎖される。

もちろん、すべての食料品店が同じようにできているわけではない。小さな店には規模の経済がなく、富裕層が利益率の高い野菜や高価なカット食品を買う一方で、貧困層は利益率の低いパッケージ食品を買う。

 

そのため、小規模店舗や低所得者層向けの店舗が優先される。


都心部や地方の人々は、食料を探すために何キロも車を走らせたり、何本ものバスを乗り継いだりしなければならない。そして皮肉なことに、小規模店舗が撤退し、より多くの店舗が集中することになる。

 

生き残りはますます食品を売らなくなっている。

彼らは、価格統制されていないものに棚のスペースを移している。衣料品、家具、サプリメントなどだ。


食料品店は、わずかな食料と多くのジャンク品がある、ダラー・ストアのように見え始める。


シカゴが発表したように、政府が運営する食料品店ができるかもしれない。

 

■第二段階:食品メーカーの倒産


食料品店を救う唯一の方法は、コストを抑制することだ。つまり、クラフト、ハインツ、タイソン、ホーメルのような食品メーカーだ。


もちろん、ここでもクラフトのコストはコントロールされていない。原材料、賃金、部品、電気代などだ。だから今、彼らは損をしている。

 

食料品メーカーと同様、彼らは限界に達した工場を閉鎖し、設備を使い果たした後、それを交換しない。

 

食品生産者が縮小したり、潰れたりすると、今度は実際の品不足が始まる。

 

そして唯一の解決策は、またしても、次の段階での価格統制である。農家

 

■第3段階: 農家の倒産


これが最終段階だ。農家も安値で売ることを余儀なくされ、肥料やトラクターなどの投入資材は高騰している。
農家もまた潰れるのだ。

飢餓に代わる唯一の選択肢は、農家から食料品店まで一元的に計画された、政府による食料供給の 完全な乗っ取りである。


スターリングが言うように、「政府は地球上で最も複雑な産業のひとつを運営するのに苦労するだろう。食料サプライチェーン全体が崩壊し始める。」

 

「崩壊」とは飢餓のことである。

 

■次に起こること


私たちが飢餓に陥る可能性は低い。ある時点でカエルが沸騰し、有権者(あるいは暴徒)が政策立案者と考えを共有するからだ。


フランスからベネズエラまで、物価統制が失敗する理由はまさにそこにある。

とはいえ、以前はFDRの下で何とかなった。

 

そして残念なことに、カマラのブレーンを動かしているバカどもは、物価統制に十分なバカであるなら、もっともっと多くのことに十分なバカなのだ。