パリの麻薬ディーラーはオリンピックへの準備もできていると言う

Kremlin slams Macron claims Russia trying to disrupt Olympics
【Insider Paper】2024年7月24日 AFP通信
https://insiderpaper.com/paris-drug-dealers-say-theyre-ready-for-olympics-too/
フランスはオリンピックの観光客の殺到に備えることを宣言した。


売人は商品の安定供給を約束しているが、数万人の警備隊と大量の需要の重圧の下で、価格が上昇し、配達の待ち時間が長くなる可能性があると警告している。


アパートを貸し出すパリジャンから、切符の値段を吊り上げる交通機関まで、大会期間中は誰もが儲けようとしている。


「このビジネスでは、いつでも準備はできている」とパリのあるディーラーはAFP通信に語った。


「常に誰かが準備を整えている、金になるときはそういうものだ」と、匿名を条件にそのディーラーは語った。


最大45,000人の治安部隊が街頭を取り締まるため、専門家は、逮捕されるのを避けようとする顧客が宅配サービスに殺到するだろうと予想している。


実際、フランスでは、パンデミック(世界的流行病)の封鎖により、路上からスマートフォンの画面上へと取引が押し出されて以来、メッセージングアプリやソーシャルメディア主導のドラッグデリバリーがすでにブームとなっている。


同時にフランスでは、盛んになる麻薬取引と、敵対するギャング間の致命的な暴力に対する警戒感が高まっている。


「テレグラムのようなアプリケーションでのデジタル提供やプロモーション取引など、麻薬取引のウバー化のようなものが起きている」と刑事弁護士のアドリアンガボーは言う。


■■警察は目を光らせている


大会開催に向け、ディーラーたちは、金曜日から8月11日まで開催される大会期間中に期待されることを、フィード上で顧客に知らせている。


「私たちのサービスの価格は、困難な道路交通状況と激しい需要のために調整されます 」と、ある売り手は顧客に書いた。


パリのディーラーは、イベントを見るためとはいえ、わざわざ行く価値はないだろうと言った。


AFP通信が見た売り手と客のやりとりの中で、ディーラーは取引はオープンな場所ではできないと警告している。


「警察が目を光らせている」とメッセージには書かれていた。


しかし、他の販売業者は、「オリンピックにもかかわらず、配送サービスは変わらないことをお知らせします」と書いたメッセージのように、顧客を保証するメッセージを送っている。


しかし、刑事弁護士のデビッド・クリエルは、価格は上昇傾向にあると予測している。


「パリではコカイン1グラムは50-60ユーロ(55-65ドル)ですが、今はおそらく80ユーロまで上がるでしょう。」

 

「彼ら(売人)は待ちきれないのです。彼らにとっては、これはセールのようなものなのです。」


■■信じられないほど大量の麻薬


フランスはデジタル薬物販売の取り締まりを公約に掲げ、1500万人が訪れると予想される大会期間中、パリをパトロールするために大量の警察官を配置している。
しかし、ブームは来るのだろうか?


AFP通信がメッセージングアプリで宣伝されている薬物販売価格を調べたところ、すぐに高騰するようなことはなく、警察筋も懐疑的だった。


麻薬捜査官はAFPの取材に対し、やはり匿名を条件に、「今のところ、麻薬の売り上げを押し上げる『オリンピック効果』はない」と述べた。


「すでに信じられないほどの量の(麻薬が)出回っている」と捜査官は指摘する。
その点では、警察も売人も同意見のようだ。


「コビッドの時は違った。価格が2倍から3倍にも跳ね上がった。何かを探すのに一苦労でした」とパリのディーラーは言う。

 

「オリンピックを控えて、今は大丈夫です」。


パリの--そしてフランスの--麻薬市場への本当の影響はすぐには明らかにならないだろうが、研究者たちはその影響について考え始めている。


「法執行機関はオリンピックのために大々的に動員されているが、(売人が)フランスの他の場所で商売をする機会を増やすことになるのだろうか?」

と経済学者のナセル・ララムは言う。