日本の科学者が「生きている」皮膚を使って笑顔のロボットを作成

(Credit: 2024 Takeuchi et al. )

(出典:2024 竹内ほか)
【OAN】アブリル・エルフィ著 2024年6月29日(土)午後2時30分

https://www.oann.com/newsroom/japanese-scientists-create-smiling-robot-using-living-skin/
日本の科学者たちが、人間の細胞を使って人間の皮膚に相当するものを開発し、ロボットの表面に貼り付けてリアルな笑顔を再現できるようにした。


今週、東京大学の研究者たちは、その研究結果とともに、伸縮可能でネバネバしたピンク色の物質が不気味な笑みを浮かべている様子を実演したビデオを公開した。


この不気味な笑みを浮かべるロボットの顔は、人間の皮膚から作られており、ロボットをより人間に近づけるために使用できる可能性がある。

 

生きた皮膚組織は、コラーゲンの足場で培養されたヒトの皮膚細胞のミックスで、3Dプリントされた樹脂ベースの上に置かれている。

@newscientist pic.twitter.com/v61dweIOnd
- オリ・ロンドン (@OliLondonTV) 2024年6月26日


学術誌『細胞レポート 物理科学』に掲載された研究によると、彼らは「皮膚形成細胞入りゲル」を使って「生きた皮膚で覆われたロボット」を作成した。


バイオハイブリッド・ロボットの専門家たちは、技術の進歩により、最終的には外見も機能も人間に似たアンドロイドが誕生するだろうと予想している。


竹内正治教授が率いる研究チームは、「我々はまた、これがしわの形成や顔の表情の生理学を解明し、移植材料や化粧品の開発に役立つことを期待しています」と述べている。


この新素材は、シリコーンゴムの皮膚で覆われた従来のヒューマノイドロボットとは一線を画すものである。


「生物の皮膚に備わっている自己治癒能力をロボットに与えること」が科学者たちの目標だが、まだそれにはほど遠い。


以前の研究では、ロボットの指を覆っている実験室で培養した皮膚にコラーゲンを移植することで、切り傷を修復する方法を示した。


しかし、研究チームは、ロボットの皮膚にコラーゲンを移植することで、指の切り傷を修復することを実証した。


彼らは、実際の人間の皮膚の靭帯にヒントを得た技術を使い、皮膚のような組織をゲル化させ、ロボットの穴の中に固定することで、流れるように動く「自然な笑顔」を作り出した。