イラン大統領、ヘリコプター墜落で死亡確認

Iranian president confirmed dead in helicopter crash

イランのエブラヒム・ライシ大統領。© Iranian Presidency/Getty Images

【RT】2024年 5月 20日 04:36 ホームワールドニュース
https://www.rt.com/news/597860-iranian-president-raisi-found-dead/
エブラヒム・ライシ氏(63歳)は、数十年にわたる司法のキャリアを経て、2021年に大統領に選出された。
 

イランの国営メディアは、エブラヒム・ライシ大統領が5月19日(日曜日)に北西部の東アゼルバイジャン州でヘリコプターの墜落事故により死亡したことを確認した。

 

ホセイン・アミール=アブドラヒアン外相とマレク・ラフマティ東アゼルバイジャン州知事を含む側近全員も死亡した。

 

国家元首は、5月18日(土曜日)にアゼルバイジャンのイリハム・アリエフ大統領とダムの落成式に参加した後、国境地帯を訪れていた。

 

ライシはイランの30州を年に一度は訪問すると公約しており、定期的に国内を回っていた。

 

イランの国営メディアはアフマド・ヴァヒディ内相の発言を引用し、5月19日(日曜日)の午後から「不時着」の報道が流れ始めた。IRNA通信は、航空機が墜落した山岳地帯の濃霧を伝えた。

 

ライシは米国製のベル212で移動していた。視界が悪く、足場が悪いため、捜索活動は困難を極めたとIRNAは記した。

 

救助隊はトルコの監視ドローンの助けを借りて、5月20日(月曜)の朝にようやく墜落現場を突き止めた。

 

残骸は山の斜面の森林地帯で発見された。イラン赤新月社によれば、航空機は激しく損傷し、炭化しており、生存者の痕跡はなかったという。

 

ライシ氏の逝去により、モハンマド・モクベール第一副大統領が暫定指導者に就任する見込み。

 

共和国の保守派の代表であるライシ氏は2021年に選出された。大統領に就任する前は、1980年代から1990年代にかけてテヘランで検事、副検事を歴任し、検事総長、後に司法長官となった。