イラクからシリアの米軍連合軍基地にロケット弾発射

Rockets fired from Iraq at US-led coalition base in Syria

Pixabay
【Insider Paper】 AFP通信 2024年4月22日 午前6時34分

https://insiderpaper.com/rockets-fired-from-iraq-at-us-led-coalition-base-in-syria/
イラク治安部隊によると、イラク北部からシリアの米軍連合軍基地に向けてロケット弾が発射された。


反ジハード主義連合は、イラクにある戦闘機の1機が、シリア北東部の基地近くで「ロケット弾攻撃が失敗したとの報告を受け、正当防衛として発射装置を破壊した」と発表した。

 

「米軍関係者に負傷者はいない」とAFP通信は短い声明の中で付け加えた。
数週間ぶりの連合軍に対する大規模な攻撃である。


ガザ紛争が緊張を煽る中、イスラエルがイランの攻撃に対し、イスラム共和国を無人機で攻撃したと報じられた数日後のことである。

 

イラク軍は先に、北部ニネベ州で大規模な捜索活動を開始し、攻撃に使用された車両を発見したと発表した。

 

イラク治安部隊の声明は、午後9時50分(1850GMT)頃、「無法者がシリア領土の中心部で国際連合の基地をロケット弾で攻撃した」と非難した。


治安部隊は攻撃に関与した車両を燃やしたと声明は付け加えた。

 

シリア人権監視団のラミ・アブデル・ラーマン事務局長は、米軍が駐留するカラブ・アルジル基地にイラク領内から数発のロケット弾が発射されたと述べた。

 

同氏は、イランに支援されたグループの緩やかな連合体であるイラクイスラム抵抗勢力が攻撃を仕掛けたと非難した。

 

このグループは、10月中旬から2月上旬にかけて行われた米軍への攻撃のほとんどを主張している。


■■高まる地域の緊張


冬の間、親イラン派武装集団による中東に展開する米兵に対する一連のロケット攻撃や無人機攻撃の後、数週間は平穏な日々が続いていた。


イラクイスラム抵抗勢力は、パレスチナ人と連帯し、ガザ戦争におけるアメリカのイスラエル支援への怒りから行動していると述べた。


1月28日の無人機攻撃では、シリア国境にあるヨルダンの砂漠で米兵3人が死亡した。

これに対し、米軍はシリアとイラクで数十の標的を攻撃し、親イラン派を狙い、両国政府から批判を浴びた。


アメリカは「イスラム国」(IS)と戦うために2014年に創設された国際連合の一員として、イラクに約2500人、国境を越えてシリアに約900人の兵士を駐留させている。


4月21日(日曜日)の夜のロケット攻撃は、イランとイスラエル間の対立という、この地域における緊張の高まりを背景に起こった。


土曜日未明、イラク軍基地で爆発があり、1人が死亡、8人が負傷した。


治安部隊によると、爆発があったのはバグダッド南方のバビロン県にあるカルス軍事基地で、正規軍、警察、イラク人民動員軍(ハシェド・アル・シャビ)が駐留している。

 

この地域の米軍司令部であるCENTCOMは、同地での攻撃への関与を否定した。イスラエル軍はコメントを拒否した。