タイラー・ダーデン【ゼロヘッジ】2024年2月10日土曜日 - 午前11時00分
https://www.zerohedge.com/geopolitical/meta-removes-iran-supreme-leader-khameneis-instagram-facebook-accounts
米国政府と米国を拠点とするメディアプラットフォームが、イランの国営メディアを検閲し、取り消す傾向が強まっている。例えば、最大の例は2021年に米司法省が国営のPressTVのドメインを押収したことだ。
当時の声明によれば、司法省は「制裁に違反して米国所有のドメインでホスティングされているとする33のイラン政府系メディアのウェブサイトと、イラクのグループ、カターブ ヒズボラの3つのウェブサイト」を差し押さえた。
これは、アメリカやヨーロッパとのJCPOA核合意を復活させる試みが失敗したことが明らかになった後であり、シリアやイラクに拠点を置くアメリカに対するイランに関連した攻撃が増加したためであった。
先月、ヨルダンの基地を無人機で攻撃し、3人の米軍兵士が死亡したが、おそらくシリアかイラクの親イラン民兵によるものであろう。
2月8日(木曜日)、メタはイランの最高指導者アリ・カメネイのインスタグラムとフェイスブックのアカウントを削除した。この措置は、10月7日にイスラエル南部で発生した同時多発テロを受け、イスラエルのロビー団体からの圧力によるところが大きいと言われている。
イランの指導者たちは、英語のメッセージングで「シオニスト・エンティティー」という言葉を頻繁に使い、「イスラエル」とは言わない-これはメタのヘイトスピーチポリシー違反として指摘されている。
「危険な組織と個人に関するポリシーに繰り返し違反しているため、これらのアカウントを削除しました」と、メタの広報担当者はアラブの英語ニュースメディアミドルイースト・アイに確認した。
メタ社は、「暴力的な使命を宣言したり、暴力に関与している組織や個人」をプラットフォーム上で許可しないという方針を挙げている。
ハメネイ師は、自身の公式メディアアカウントを使ってパレスチナの窮状を支持する投稿をしており、テヘランは長い間、米国や多くのヨーロッパ諸国からテロ組織としてリストアップされているハマスへの支援を非難されてきた。
MEEの数字によれば、「ハメネイのペルシャ語アカウントのフォロワーは510万人以上、英語アカウントのフォロワーは20万4000人以上」である。
イランの野党グループもまた、イランの指導者たちを西側のソーシャルメディア・プラットフォームから追放するよう長い間働きかけてきた。
特に、イランの都市で女性たちが主導した最近の『反ヒジャブ』抗議デモが、厳しい治安サービスの弾圧を招いたことを受けてのことだ。
しかし、こうした検閲政策に批判的な人々は、国際的な視聴者がテヘランが何を考えているのかを洞察できる手段はますます少なくなっていると主張している。
多くの場合、アヤトラのインスタグラムやXのようなアカウントは、西側に多言語で公式声明を伝えるために使われている。
さらに、多くの場合、国営メディアは、国内での爆弾テロや暗殺、イランの核施設に対するイスラエルの妨害行為疑惑など、重大な出来事を最初に報道する。
従って、このような重要な情報は必要であり、これらのアカウントは活発にしておくべきだというのが反対派の主張であろう。