【America First Report】ピーター・シフ著 2024年1月31日
https://americafirstreport.com/the-economy-may-already-be-in-recession/
最近のデータでは、多くの人が経済について明るい見通しを持っている。
しかし、ピーターの最新ポッドキャストによれば、景気はすでに後退しているのかもしれない。以下はピーターの最大の懸念材料である。
■GDP成長のレシピは災害のレシピである
GDPを押し上げる大きな要因は政府支出の増加だ。では、政府はそのお金をどこから調達しているのか?借金だ!それは経済成長のレシピではない。
歳出の増加は、国の負債と債務の大幅な増加を引き起こした。
アメリカの国家債務は現在34兆1000億ドル。そのほとんどが社会保障とメディケアによるものだ。
ピーターは、以前はこれが優先事項だったが、今はそうではないと述べている。
1980年代や1990年代には、私たちはまだ社会保障やメディケアといったエンタイトルメントについて、問題が爆発する前に何とかしようと努力しているふりをしていた。
実際、爆弾はすでに爆発している。もうその段階は過ぎているのだ。
■社会保障の破たん
社会保障信託基金は現在、保有する国債を清算しており、国庫に巨額の流出をもたらしている。
そして、それはさらに悪化している。
自発的であれ非自発的であれ、定年退職する人が増え、労働力から脱落して税金を納めなくなる人が増えるにつれて、その流出は日に日に大きくなっている。
ピーターは、多くの役割がAIや自動化ツールに取って代わられ、社会保障基金の役には立たないと説明する。
彼らは社会保障税を払うつもりはない。コンピュータープログラムはFICAに納める必要はない。しかし、社会保障制度に大きな穴が開いていることを考えると、私たちは出血しているのだ。
ピーターは、今後数年のうちに社会保障の積立金が完全に枯渇すると予測している。
■さらに悪いことに、製造業は不況に陥っている。
これは、健全な経済という政権のシナリオを混乱させる。
彼らは 「製造業ルネッサンス」と言い続けている。製造業ルネッサンスと言い続けている。ルネッサンス ではなくリセッションであることを除けば正しい。
フィリー連銀製造業景況指数は過去20ヶ月のうち18ヶ月がマイナスであり、製造業暗黒時代である。
ここで疑問が浮かぶ。
どうして景気がいいと言えるのか?極めて重要な部分である商品生産部門が2年近くも不況に陥っているのに、経済がどれほど健全なのだろうか?
■インフレ率上昇の兆し
ピーターが指摘するところによれば、今週、原油価格は1バレルあたり5ドル上昇し、M2マネーサプライはなんと1000億ドルも増加した。
それに、FRBはこの選挙の年に有権者を否定するようなことはしないだろう。
ピーターはこう結んでいる。
インフレが加速し、経済が弱体化するというのは正しい。もっと意味のある好転が見られるかもしれない。
もしかしたら、政府が戻って来て、不況であることを公式に認めるかもしれない。