【Naturala News】2024年1月2日 ゾーイ・スカイ著
https://www.naturalnews.com/2024-01-02-california-first-fully-autonomous-ai-powered-restaurant.html
調理と配膳をロボットが制御・運営する世界初の完全自律型レストランが、カリフォルニア州パサディナで正式にスタートした。
このレストランはカリエクスプレス・バイ・フィリピ―で、テクノロジーを使ってレストランや小売業界を変革する持株会社カリグループとの提携から生まれた。
この提携には、世界初のAIを搭載したロボット・フライ・ステーション「フリッピー」を開発したミソ・ロボティストと、生体認証で注文と取引を簡素化するテクノロジー企業PopIDも参加している。
カリエクスプレス・バイ・フリッピーは、人工知能(AI)とロボット工学を駆使した完全自動化のグリル・ステーションとフライ・ステーションを備え、フード・テクノロジーの最先端システムを採用する。
レストランのゲストは、セルフオーダーキオスクでPopIDアカウントでチェックインした後、ロボットが調理する様子を見ることができ、パーソナライズされた注文の推奨を受けることができる。
PopIDアカウントは注文の支払いにも使用できる。これは非接触型の顔認証決済システムで、顧客は顔だけで商品の支払いができる。
カリエクスプレス・バイ・フリッピーの新店舗は、カリフォルニア州パサディナのグリーン・ストリートとマディソン・アベニューの北西角、561 E. グリーン・ストリートにある。
AIを導入したレストランは、これまで通り少人数の人間によって運営される。
プレスリリースによると、カリエクスプレス・バイ・フリィピーは、これらの様々なテクノロジーを駆使し、「和牛ブレンドに基づいた作りたてのハンバーガーを、一般的な肉を使った他のプレミアムバーガーに負けない価格帯で提供する」
このレストランでは、注文が入ってからリアルタイムで高品質の牛肉を挽くユニークなグリルロボットを使用し、口の中でとろけるようなハンバーガーのパティが出来上がる。
ロボット・フライ・ステーションのフィリピーは、正確な時間に合わせて調理された最高級のポテトを使用し、サクサクで熱々のフライドポテトを提供する。
メニューはとてもシンプルで、ハンバーガー、チーズバーガー、フライドポテトを注文することができる。
カリエクスプレス・バイ・フリッピーの厨房は、これまで通り少人数で運営される。プレスリリースでは、少人数のクルーには平均以上の賃金が支払われると付け加えている。
PopIDのCEOであり、ミソ・ロボティクスの取締役でもあるジョン・ミラー氏は、カリエクスプレス・バイ・フリッピーについて、「注文も調理工程もすべて完全自動化された世界初の営業レストランである」と述べている。
これらの異なる技術を組み合わせ、世界で最も自律的なレストランを作り上げたのは、「長年の研究、開発、革命的な企業のファミリーへの投資」の成果である。
カリエクスプレス・バイ・フリッピーの店舗は、ミソ・ロボティクスが提供する疑似ミュージアム体験もできる。
ミュージアムでは、引退したフリッピーのロボットアームや、3Dプリンターで作られた過去の開発実験品、写真などの展示が行われる。
ミソ・ロボティクス・ミュージアムは、次世代のキッチンAIとオートメーション起業家を鼓舞するために設計されている。
■■ 他のレストランもAIを使って新メニューを考案中
他のレストランもAI技術を試しており、新しいメニューオプションや味をデザインするためにAIを使っているところもある。
いくつかの地元のレストランは、ジェネレーティブなAI技術をテストしており、いくつかの店舗は、そのテストが期待を超えていると考えている。
テキサス州ルイスビルにあるデトロイトスタイルのピッツェリア、モーターシティ・ピザのオーナー、グレッグ・ティアニーは、AIによってメニューが充実したと語った。
ティアニーによれば、常連客の一人が新しいピザのアイデアを思いついたという。
その常連客は、一般的なピザの材料を使い、「メキシカン・ストリートコーン・ピザ」といったアイデアをAIに提案することで、AIからレシピを得た。
その後、Chat GPTが最初のレシピを作成した。
ティアニーは、顧客はレシピをより香ばしくしたり、タンパク質を加えるなど、いくつかの調整を行ったと説明した。そしてAIは 「ウィンストンズ・エローテ」のレシピを作成した。
ウィンストンズ・エローテ・ピザは、デトロイトスタイルのクラストにチキン、ハラペーニョ、オニオン、レッドペッパー、ローストコーンなどの具材をブレンドしたものだ。
AIが開発したこのピザには、ケソ・フレスコとコリアンダーがトッピングされ、ピリッと辛いクリームとホットソースがかけられている。
ティアニーは、ウィンストンのエローテは今や常設メニューであり、顧客からも好評だと述べた。