10月18日、テルアビブで会談するバイデン米大統領とネタニヤフ首相。イスラエル国防省 via Getty Images
【RT】2023年12月24日
https://www.rt.com/news/589627-netanyahu-denies-report-on-canceled-hezbollah-attack/
イスラエルの指導者は、ヒズボラに対する攻撃を中止するよう米大統領を説得したとするメディアの報道を非難した。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた、ジョー・バイデン米大統領の意向でヒズボラへの先制攻撃を中止したとの報道は誤りだと主張した。
ネタニヤフ首相は12月24日(日曜日)の声明で、「米国がこの地域での作戦行動を阻止した、そして阻止しているという趣旨の誤った報道を目にした。これは間違っている。イスラエルは主権国家だ」
WSJ紙は12月23日(土曜日)に、イスラエルは10月11日にヒズボラに対する大規模な空爆を行うために戦闘機を空中に待機させていると報じた。
ヒズボラがユダヤ人国家に対して同様の国境を越えた作戦を準備していることを示唆する情報をもとに、イスラエル政府高官はバイデン政権にレバノンの過激派組織を先制空爆する計画を伝え、アメリカの支援を求めた、と同紙は伝えている。
ネタニヤフ首相は、バイデン米大統領に電話でイスラエルの情報報告に対する疑念を伝えた後、バイデン政権に促されて空爆を中止したと伝えられている。
イスラエルは2度目の戦争を始める準備ができているのか?
当時、イスラエル国防軍(IDF)はイスラエルとレバノン国境に数千の部隊を集結させ、ヒズボラの多方面からの攻撃に備えていた。この地域のイスラエル住民には、防空壕に避難するよう警告が発せられた。
しかし、ヒズボラの最大の後ろ盾であるテヘランは、イスラエルでの紛争をエスカレートさせることに関心がないことを示すメッセージを、イランの仲介者を通じてアメリカ当局者が受け取っていたと伝えられている。
バイデンはネタニヤフ首相に、ヒズボラを攻撃すれば、より大規模な戦争は避けられなくなると警告したと、WSJはこの件に詳しい正体不明の政府関係者の話を引用して伝えた。
ネタニヤフ首相は12月24日(日曜日)の声明で、ヒズボラ攻撃疑惑には直接触れなかったが、アメリカの圧力によって決定されたものではないと主張した。
「戦争における我々の決定は作戦上の考慮に基づいている。外圧に左右されるものではない。わが軍の使い方の決定は、自衛隊の独立した決定であり、他の誰の決定でもない」
WSJの報道によれば、イスラエルの指導者は10月11日のバイデン氏との電話を、この問題を側近と話し合うと述べて終えた。
イスラエルとアメリカの高官はその後、イスラエルの戦争内閣が最終的に先制攻撃を中止するまで、6時間にわたって電話でやり取りを続けたという。
イスラエルのヨアヴ・ギャラント国防相は空爆を推進したが、失敗に終わった。