世界貿易が減少 - 国連

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報告書によると、地政学的緊張と発展途上国の輸出不振が原因で、世界貿易は減少している。

 

国連貿易開発会議(UNCTAD)は今週、2023年の世界貿易は昨年比で5%縮小すると報告し、2024年については全般的にネガティブな見通しを示した。

 

UNCTADの推計によれば、今年の世界貿易は約30兆7000億ドルに達すると予想されている。モノの貿易は約2兆ドル(8%)減少し、サービスの貿易は約5000億ドル(7%)増加すると予想されている。

 

UNCTADは、世界貿易の減少の一因として、発展途上国の輸出不振と地政学的問題を挙げている。

 

ウクライナ戦争、ロシア連邦への制裁、米中貿易関係のリスク回避は、主要な二国間貿易の傾向を形成する上で重要な役割を果たしている。これらの要因は、直接関係する経済に影響を与えるだけでなく、間接的に他の経済の貿易力学にも影響を与える。

 

貿易団体によれば、一部の経済圏における高金利も商業活動を阻害している。


国連貿易開発会議(UNCTAD)の2024年の国際貿易予測は、依然として「不確実性が高く、概して悲観的」である。

 

「特定の経済指標は改善の可能性を示唆しているが、地政学的緊張の持続、高水準の債務、広範囲に及ぶ経済的脆弱性は、世界の貿易パターンに悪影響を及ぼすと予想される」と、貿易機関はその概要を記している。