2021年10月7日、ベルギーのブリュッセルにあるEU委員会本部のベルレイモントのVIPコーナーで報道陣の取材に応じるEUのイルヴァ・ヨハンソン内務担当委員 © Getty Images / Thierry Monasse/Getty Images
【RT】2023年12月5日
https://www.rt.com/news/588564-eu-holiday-season-terrorism-threat/
イスラエルとハマスの戦争による影響により、安全保障上のリスクが高まっている、と欧州委員会関係者が述べた。
欧州連合(EU)は、イスラエルとハマスの戦争によって分極化が進む社会において、クリスマス休暇期間中にテロ攻撃を受ける「大きなリスク」に直面している、とEU内務担当委員が述べた。
EUのイルバ・ヨハンソン内務委員によるこの警告は、ドイツ系フィリピン人の旅行者がパリで刺殺された数日後に発せられた。
容疑者は26歳のフランス人男性で、無宗教のイラン人家庭の出身とされ、犯行中にイスラム国(IS、旧ISIS)グループについて言及したと言われている。他の2人もハンマーで殴られ負傷した。
「イスラエルとハマスの戦争と、それが引き起こす社会の分極化、そしてこれからのホリデーシーズン、EUではテロ攻撃の大きなリスクがある」とヨハンソンは12月5日(火曜日)、ブリュッセルでのEU内務大臣との会合を前に記者団に語った。
「私たちは最近パリでそれを見ました。残念ながら、それ以前にも見たことがあります」と彼女は付け加えた。
ヨハンソン氏はまた、EUは3000万ユーロ(3230万ドル)の追加セキュリティ支出を予定していると述べた。
ハマスによる10月7日(土曜)の国境を越えた攻撃と、それに続くイスラエルによる報復砲撃の影響は、この2ヶ月の間、ヨーロッパ中に響いている。
ヨーロッパ全土で反ユダヤ主義が台頭しているとの見方もあるなか、ヨーロッパのいくつかの首都では、大規模な親パレスチナ派デモやイスラエルを支持するデモ行進が行われた。
イスラエル政府当局によれば、イスラエルへの攻撃により、民間人を中心に約1200人が死亡した。包囲されたガザの保健当局によれば、これまでにイスラエルの空爆によって15,800人以上が死亡したという。
ヨハンソン内相の発言は、ドイツのナンシー・フェーザー内相によって強調された。
フェーザー内相は12月5日(火曜日)、同じくブリュッセルで記者団に対し、最近のパリの事件は、「イスラム主義者によるテロリズムの脅威が、現在EUにおいていかに深刻で深刻であるかを示している」と述べた。
「ガザでの戦争とハマスのテロがこの状況を悪化させている」と彼女は述べ、オーストリア、ベルギー、フランス、スペイン、スウェーデンの担当者とテロの脅威の高まりについて話し合ったことを付け加えた。
「我々は今、イスラム主義者の脅威を特に注視し、近隣諸国とともにイスラム主義者のプロパガンダに対して行動を起こさなければならない」とフェーザーは述べた。
ドイツもテロ攻撃の可能性に警戒を強めている。先週、16歳と15歳の2人のティーンエイジャーが「異教徒」への攻撃を計画し、シナゴーグとクリスマスマーケットを標的にしていた疑いで逮捕された、と当局が報道した。