サイボーグがあなたを診る: テック企業、医師の代わりにAIを使うセルフサービス型ヘルスケアブース「CarePod」を発表


【Natural News】2023年11月21日  キャシー・B著

https://www.naturalnews.com/2023-11-21-tech-company-carepod-healthcare-ai-doctors.html

AIはすでに、ライターやコーダーからグラフィックデザイナーまで、多くの専門家の仕事を奪っている。

 

しかし今、AIはフォワードヘルスのケアポッドのようなテクノロジーを通じて、医師の役割を担おうとしている。


この持ち運び可能な自己完結型の診察室は、スマートセンサー、ボディスキャナー、アルゴリズムを使用し、医師や看護師といった従来の医療スタッフの代わりに人々に診断を提供することができる。

 

同社によると、ケアポッドが行える作業には、のどぬぐい、血圧測定、採血などがある。

ケアポッドを使用するには、ドアまで歩いて行き、携帯端末でロックを解除する。そして誰もいない部屋に入り、大きなタッチスクリーンの前の椅子に座る。

 

女性の音声がすべてのプロセスを案内し、床には全身スキャナーの位置を示す光るリングが取り付けられている。隠された引き出しには、必要な医療検査に必要な機器が入っている。

 

利用者は、特定の健康不安や病気に関連するさまざまなサービスやアプリから選ぶことができる。糖尿病スクリーニングや体重管理から甲状腺検査や肝臓の健康まで、あらゆるものがカバーされている。全身スキャンのオプションもある。

 

例えば、ユーザーが心臓の健康オプションを選択すると、引き出しが開き、心臓に当てるように指示されたセンサーが提示される。

評価が完了すると、画面に診断結果が表示される。さらに治療が必要な場合は、同社の医師がリアルタイムで診断結果に目を通し、数分以内に処方箋やさらなる指示を出す。

 

同社によれば、血圧測定はワイヤレス・アームカフで、皮膚検査はスキャナーで、血液検査はシングルユースの針なし採取装置で行う。溶連菌感染症やコビッド19のような病気のための綿棒もある。

 

フォワード・ヘルス社は、このポッドで性感染症の検査ができると発表しているが、検査方法の詳細は不明である。

 

これらのステーションへのアクセスは月額99ドルで、これには健康アプリの使用、バーチャル診察、24時間365日のケアチームサポートが含まれる。

保険は使えない。すべてのポッドには、使用する間にポッドを整備し、基本的な質問に答えることができる係員が外にいるが、彼らは医師ではないので患者と一緒にポッドに入ることはない。

 

■■ 人々はAIに機密性の高い医療データを任せられるだろうか?

フォワードヘルスのCEO兼共同設立者であるエイドリアン・アウン氏は、以前はグーグルで特別プロジェクトを担当していたが、診察室がこのようなシステムに取って代わられるのを見たいと語った。

彼はテッククランチにこう語った。

「基本的に、私がやっていることは、医師と看護師からハードウェアとソフトウェアへと、あらゆるものをゆっくりと移行させることです。私たちは、診察室が存在すべきではないとさえ考えています。過去のものだと考えています」

 

彼は、このシステムは常に最新の研究論文を分析し、それを使ってケアプランを作成するAIを改良していると説明した。また、アクセス制御やデータの暗号化には強固なセキュリティを採用している。

 

患者のプライバシーを最優先し、患者のデータは常に保護され、第三者に売却されることはないという。さらに、保険診療を受け付けていないため、特定のデータを共有するのは専門医に紹介されたときだけである。

 

ケアポッドは、ニューヨークやシカゴなどの大都市を皮切りに、全米のショッピングモール、オフィスビル、スポーツジムに設置される予定だ。

 

対面診療が不安な人や、単に医者を信用していない人など、実際の医者に診てもらわなくてもいいという考えを歓迎する人もいる。多くのアメリカ人は、予約のための長い待ち時間、無能な医師、誤診、急がされる予約、その他の問題に不満を抱いている。

 

しかし、ライターやコーダーのように、AIに取って代わられつつある他の仕事の多くでは、多くのニュアンスが失われつつあり、人間の判断が単純に代替できないケースもたくさんある。

 

技術的な不具合やデータ漏洩、ハッキングや不正確な結果など、多くの問題に対して脆弱な機械が言うことを信用するのは難しい。

人々が自分の機密医療データをこのポッドに託そうとするかどうかは、時間が経ってみなければわからない。