ロシア航空、平壌への定期便を初めて就航へ



【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン 2023年11月21日火曜日 - 午前07時40分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/russian-airlines-launch-regular-flights-pyongyang-first-time


北朝鮮は何十年もの間、世界で最も孤立した国の一つとして悪名高く、そのためしばしば「隠者王国」と呼ばれている。

 

平壌空港を定期的に発着する航空会社はわずか2社: 北朝鮮の国営航空会社である高麗航空と、北京発の中国国際航空である。

 

ロシアがアメリカ主導の制裁を無視することを厭わない国々との経済的・軍事的関係を深めようとしている今、モスクワと平壌は、ロシアの航空会社を北朝鮮の国際空港に常駐させることにも取り組んでいる。

 

 

11月20日(月曜)の経済紙『コメルサント』は、プーチン金正恩が9月にロシア極東で首脳会談を行った後、ロシアが北朝鮮への定期便就航の招待を受けたと報じている。

 

ロシアの国営航空局ロサビアチア航空は、アエロフロートとオーロラ航空に対し、平壌への定期便の準備状況を評価するよう通達したという。

 

パンデミックの間、すべてのフライトは数年間中断され、今年8月に再開されたばかりだった。現在、高麗航空ウラジオストク-平壌間を週2便運航している。

 

ロシアのオーロラ大統領は、モスクワと北朝鮮を結ぶ便の可能性について次のように述べている。

 

「新たな外交政策の現実の中で、ロシアは新たなパートナーシップを形成しており、モスクワからの直行便なしでのその建設と発展はあまり快適なものではない」と、航空シンクタンクAviaPortの代表であるオレグ・パンテレーエフ氏はコメルサントに語った。

 

「ビジネス界や政界からの関心は、モスクワにある」

 

ロシアと北朝鮮が、軍事面だけでなく、ウクライナ戦争を遂行するための主要な武器や砲弾をロシアに提供するなどの協力関係を築こうとしていることは、以前から明らかになっている。

 

先月、ロシア外務省は初めて公式に北朝鮮への観光を奨励した。

セルゲイ・ラブロフ外相は、ロシア人観光客に北朝鮮での休暇を勧めると述べた。

 

ロシアのトップ外交官は北朝鮮を訪問し、崔善姫(チェ・ソンヒ)北朝鮮代表と会談した後、記者団に語った。

 

過去1年間、ワシントンがロシアを制裁すればするほど、北朝鮮やイランのような他のいわゆる「亡国」国家に目を向けるという傾向にあるようだ。平壌との防衛・経済関係の改善によく似て、モスクワとテヘランとの関係も深まっている。

 

もちろんバイデン政権はこれらすべてを非難しているが、この3カ国に対してはほとんど影響力を残していない。

 

特筆すべきは、3カ国とも航空産業が重大な制裁下に置かれていることだ。交換部品が簡単に手に入らないため、安全性が徐々に損なわれ、商業飛行はより危険なものとなっている。