高騰するイスラエルの戦争負債

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【RT】2023年11月14日

https://www.rt.com/business/587186-israel-hamas-conflict-financial-cost/


財務省によると、10月7日(土曜)以降、政府は80億ドル近い負債を調達した。

イスラエルパレスチナ過激派組織ハマスとの紛争が始まって以来、約300億シェケル(78億ドル)の負債を調達していることが、同国財務省が11月13日(月曜日)に明らかにした。

 

同省によると、そのうち41億ドルは国際市場で発行されたドル建て債務である。

11月13日(月曜日)には、同省は毎週の債券オークションでさらに9億5700万ドルを国内市場で調達したと報じられた。

 

政府関係者は、政府は現在「すべての必要な資金を完全かつ最適に調達できる」と主張している。

 

イスラエル政府は、軍に資金を供給し、ガザとの国境付近の企業や、ハマスに連れ去られた犠牲者や人質の家族に補償するために、経費を大幅に増やしてきた。

 

これらすべてが記録的な財政赤字につながっており、先月は60億ドルに膨れ上がり、1年前に比べて7倍以上に増加した。

 

財務省はまた、11月に先月より75%多い借金をする計画を発表した。一方、イスラエル中銀のアミール・ヤロン総裁は、"経済支援と健全な財政状態の維持 "の両立を政府に求めた。

 

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスとの紛争で影響を受けた人々を支援するために「水道の蛇口を開く」と宣言しており、2024年まで財政赤字と債務残高対GDP比を急激に押し上げるだろうとエコノミストは見ている。

 

先月、国際格付け会社S&Pイスラエルの格付けを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。

 

これに続き、フィッチもイスラエルを「ネガティブ」に格下げし、紛争が長期化すればイスラエルの信用度が著しく低下すると警告した。

ムーディーズイスラエルの格下げを検討しているという。