遺伝子改変された豚の心臓を移植された世界で2人目の患者が臓器拒絶反応の兆候を示し死亡

Pig Heart

【America First Report】オリビア・クック 2023年11月9日

https://blog.hatena.ne.jp/pepie17/tratratra.hatenablog.com/edit?entry=6801883189057403611

ナチュラル・ニュース

 

メリーランド大学医療システム(UMMC)の医師は、ブタから心臓移植を受けた世界で2人目の58歳のローレンス・フォウセットが、手術後わずか6週間で死亡したことを発表した。

 

メリーランド州フレデリックに住むフォセットさんは2児の父で、定年退職前は国立衛生研究所で実験技師として働いていたが、末期の心臓病を患い、9月20日に人間と適合するように遺伝子改変されたブタの心臓の移植を受けた。

 

そして10月30日に亡くなった。

 

移植チームを率いた外科医バートリー・P・グリフィス博士によれば、9月14日に入院してきたとき、彼は末期の心不全状態にあり、末梢血管疾患などの高度な病状のため、従来の心臓移植には「不適格と判断された」

 

しかし9月15日、食品医薬品局(FDA)は、遺伝子組み換えブタの心臓で延命するという非常に実験的な手術を受けることを、フォセットに緊急認可した。

 

手術は滞りなく行われ、フォセットは移植後順調に回復したと報告されている。ブタの心臓は健康なようで、移植後1カ月は拒絶反応の兆候もなく、フォセットの体内で順調に機能した。

 

ニュース各社は、フォセットが妻のアンとトランプをするなど、家族と過ごすことで幸せな回復を遂げていたとも報じている。

 

亡くなる2週間ほど前にUMMCが公開したあるビデオには、理学療法士の助けを借りながらリカンベント・エクササイズバイクをゆっくりとこぐ、リハビリ中のフォセットさんの姿さえ映っていた。

 

10月20日までに、フォセットはもはや心臓の機能を助けるための外部からのサポートを必要としなくなり、医師は心臓をサポートするために当初必要だった薬から徐々に手を引いていった。

 

フォセットはまた、医師、看護師、その他の病院スタッフに、彼らが彼のために提供してくれているすべての支援にどれほど感謝しているかを一貫して伝えていた。

 

■■ フォセットの免疫システムは豚の心臓を拒絶した

 

フォセットは亡くなる数日前から拒絶反応の兆候を示し始めた。拒絶反応は、患者の免疫系が移植された臓器や組織を異物と認識し、攻撃を始めることで起こる。拒絶反応は、人間の臓器を含む従来の移植を受けた患者が直面する最大の難題である。

 

UMMCの心臓異種移植責任者であるムハンマド・モヒウディン博士によれば、彼と彼のチームは、移植待機者の代用として遺伝子組み換えブタの臓器を使うことの有効性を研究し続ける中で、心臓で何が起こったかを分析する予定であるという。

 

科学者たちは、人間の臓器提供が大幅に不足している現状を打開する有力な選択肢として、異種移植に期待をかけている。アメリカでは10万3千人以上が移植待ちリストに載っており、そのほとんどが腎臓待ちである。毎日17人が臓器を待って亡くなっている。

 

遺伝子操作されたブタの心臓を最初に移植されたのはデビッド・ベネットで、2022年1月に画期的な手術を受けた後、2カ月間生存した。彼は突然の心不全で亡くなった。

 

UMMCの研究チームは、ベネットの移植前の健康状態の悪さと、移植心臓の奥深くに潜んでいたブタのウイルスが彼の死につながったのではないかと結論づけた。