【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン 2023年10月26日木曜日 - 09:35 PM
ドイツのシーメンス・エナジーは10月26日(木曜日)、風力タービン事業が品質問題とオフショア立ち上げの課題に取り組んでいると警告し、株価が暴落した。
同社は、バランスシートを強化するための様々な方策を評価しており、ドイツ政府と国家保証について協議していると述べた。これは、洋上風力発電における財政危機が勃発していることを意味する。
シーメンス・エナジーは、風力発電事業のシーメンス・ガメサについて、「2023会計年度の第3四半期コミュニケーションで発表したように、品質問題を解決し、オフショア立ち上げの課題に取り組んでいる」と述べた。
「シーメンス・ガメサは、当面の間、特定の陸上プラットフォームに関する新規契約を締結せず、オフショア事業において厳格な選択性を適用しているため、2024年度の受注高と売上高は市場予想を下回り、純損失とキャッシュ・アウトフローは市場予想を上回ると予想される」と声明は続いた。
ドイツ企業は、「執行委員会はシーメンス・エナジーのバランスシートを強化するための様々な方策を評価しており、銀行パートナーやドイツ政府を含む様々な利害関係者と、予想される力強い成長を促進するために必要な保証の増額へのアクセスを確保するための予備的な協議を行っている」と述べた。
私たちは数ヶ月前から、「高騰するインフレコストによって洋上風力発電産業の成長が損なわれ、その出力が最も必要とされる時期に主要プロジェクトが立ち行かなくなっているため、洋上風力発電産業で財政危機が進行している」と説明してきた。
2ヶ月前、世界最大の洋上風力発電所開発会社であるオルステッド A/Sは、警告を発した後、コペンハーゲンの取引で株価が暴落した。
「米国の洋上風力発電の状況は厳しい。そのストレスとは、インフレ、高金利、サプライチェーンの苦境である」
オルステッド社のマッズ・ニッパーCEOは、9月上旬にロンドンで行われたブルームバーグのインタビューに対し、「私たちはまだ、事業撤退という現実的な選択肢を持ち続けています」と語った。
問題を抱えているのは風力発電だけではない。
先週、ソーラー機器メーカーのソーラーエッジ・テクノロジーズは、欧州の需要減退で株価が30%も下落した。
私たちは数ヶ月前に「グリーン・パニック」という言葉を作った。
バイデンの再生可能エネルギー・バブルは、今日のマクロ環境の悪化で崩壊しつつある。