【Natural News】2023年10月17日 アルセニオ・トレド著
フランス政府は、学校教師1人が刺殺され、2人が重傷を負ったイスラム過激派によるテロ事件を受けて、国内の警備を強化するため、最大7000人の兵士の動員を命じた。
テロ攻撃は、ユダヤ教徒とイスラム教徒が多く住むフランス北東部の町アラスで発生した。
犯人のモハメド・モグチコフ容疑者は、犯行中にアラビア語で「アッラーフ・アクバル」と叫んだとされる。
エマニュエル・マクロン仏大統領自身は、この事件を "イスラム主義者によるテロ行為 "と非難している。
「この学校はイスラム主義テロの蛮行に襲われた」とマクロン大統領は学校を訪問した際に述べ、亡くなった教師はモグチコフを阻止した際に「おそらく多くの命を救った」と付け加えた。
モグチコフは20代で、ロシアの北コーカサス地方イングシェチア出身のチェチェン系イスラム移民である。彼はすでに "Fiche S "として知られるフランスの国家登録簿に登録されており、潜在的な国家安全保障上の脅威として認識されていた。
テロの前に、彼はすでにフランス国内情報機関DGSIの電子的・物理的監視下にあった。
当局は、ガザ地区で進行中のイスラエルとパレスチナ間の暴力とテロ攻撃との関連性を示唆している。テロ対策当局は、刺殺事件の捜査は継続中であるとしている。モグチコフ容疑者以外にも数人の容疑者が拘束されている。
■フランスのテロ攻撃を受けやすい地域を守るため、兵士を追加配備する。
マクロン大統領は、2015年1月に発生したテロ事件の余波を受け、フランス軍の対テロ作戦である「サンティネル作戦」の一環として、7000人の兵士の追加配備を命じた。
サンティネル作戦は現在、1万人の兵士と4,700人の警察官とジャンダルム(国家憲兵隊)で展開されており、テロからフランス国内を守るために各地に配備されている。7,000人の追加兵士は、現地時間10月16日(月)の夕方からサンティネル作戦に投入された。
7,000人の兵士は、現在開催中のラグビー・ワールドカップの期間中、警備強化のためにフランス全土のスタジアムに派遣される3,500人の警察官に加えて配備される。
ジェラルド・ダルマナン内相とマクロン大統領は、追加される警察官と軍隊の一部は、イスラム主義者のテロ攻撃の可能性から保護するため、フランス全土の582の主にユダヤ人の宗教的・文化的施設にも派遣されると指摘した。
フランスは現在、「攻撃非常事態」の脅威態勢下にあり、パリのフランス政府は公共の場を保護するために軍内の部隊を一時的に動員し、その他さまざまな措置を講じることができる。
この警備態勢強化の主な恩恵を受けているのが、アラスにあるガンベッタ・カルノ中学校である。同校はテロ攻撃の翌日に再開し、小学生とその保護者を支援した。
テロに屈しないという選択がなされた。学校と知識の伝達が無知との戦いの中心にあることを忘れてはならない。