ロシア、西側諸国への食品輸出を削減 - 大臣

「非友好的」国家への農産物供給は昨年25億ドル以上減少したとドミトリー・パトルシェフ大臣が発表  

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【RT】2023年9月28日

https://www.rt.com/business/583658-russia-diverting-agriculture-exports/

 

ドミトリー・パトルシェフ農業相が9月27日(水曜日)に明らかにしたところによると、ロシアはモスクワに制裁を課した「非友好的な」国々への農産物輸出を大幅に削減した。

 

モスクワは昨年、西側諸国への農産物の供給を26億ドル削減し、同時に中立国や友好国(西側の対ロ制裁に加わっていない国)への供給を27億ドル増加させたという。

 

「魚の輸出を含む農産物の輸出は、今日、主に友好国に向けられている」と大臣は漁業フォーラムで述べた。同大臣は、「地政学的状況」のため、ロシアは農産物貿易の転換を促されており、「今後もそうするだろう」と付け加えた。

 

魚の輸出についてパトルシェフ大臣は、西側の規制にもかかわらず、ロシアは昨年水産物の供給を4%増加させたと述べた。輸入国の数も2022年の60カ国から今年は80カ国に増加し、モスクワは貿易相手国の多様化を図り、新市場への拡大を進めている。

 

ロシアの農産物輸出は昨年416億ドルで、今年は420億ドルに達すると予想されている。

 

今月発表されたロシア税関のデータによると、ロシアからの食品輸出は急成長しており、石油・ガスに次ぐロシア第3の予算収入源となっている。