カナダ議会議長、ナチス帰還兵への賛辞を受け辞任

     The speaker of Canada's parliament faced growing calls to resign Tuesday after he singled out a Ukrainian veteran alleged to have
【Insider Paper】時事9月26日 14時07分

https://insiderpaper.com/canadian-pol-faces-growing-calls-to-resign-for-praising-nazi-linked-vet/

 

カナダ議会(カナダ パーラメント)議長は9月26日(火曜)、ナチスの帰還兵とされるウクライナ人退役軍人を引き合いに出したことで、辞任を求める声が高まっていることに直面した。

 


カナダ議会の議長は9月26日(火曜)、ウクライナの首脳がカナダを訪問した際、第二次世界大戦中にナチスのために戦ったというウクライナの退役軍人を取り上げてスタンディングオベーションを受けたことを受け、辞任を表明した。

 

アンソニー・ロタは、議会の議場から議員たちに対し、「私の過ちに対する深い遺憾の意 」表明した。

 

「私は自分の行動の全責任を認めます」とロタは続け、辞任は9月27日(水曜日)中に発効すると述べた。

 

フンカ氏の議会での発言は、「ポーランドナチス生存者だけでなく、カナダや世界中のユダヤ人コミュニティーなど、個人やコミュニティーに苦痛を与えた」とロタ氏は付け加えた。

 

ロタは、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が議会を訪問した9月22日(金曜日)に起きた事件の後、退任の圧力が高まっていた。

 

その時ロタは、同じく国会を訪れていたロタの選挙区出身の98歳のウクライナ人移民ヤロスラフ・フンカに敬意を表した。

 

彼はフンカを「ウクライナ独立のためにロシア軍と戦った第二次世界大戦時のウクライナ系カナダ人の退役軍人」「ウクライナの英雄でありカナダの英雄」と称え、議員たちからスタンディングオベーションが起こった。

 

しかし、サイモン・ヴィーゼンタール・センター友の会によれば、フンカは実際にはSSの第14ヴァッフェン・グレナディア師団に所属していた。

 

 

このユダヤ人擁護団体は、この事件を "衝撃的 "で "信じられないほど不穏 "なものだとしている。

 

 

9月26日(火曜日)には、カナダのメラニー・ジョリー外相が演説者の辞任を求める大合唱に加わった。

 

 

「9月22日(金曜日)に起こったことは、まったく容認できません」

 

「下院にとってもカナダ人にとっても恥ずべきことであり、議長は議員の声に耳を傾け、退陣すべきだと思います」

 

 

 深い謝罪

 

カナダのいくつかの政党もロタに退陣を求めていた。

 

自由党のロタ議員は9月24日(日曜日)に謝罪し、「その後、より多くの情報を知り」、フンカについての発言を後悔するようになったと述べた。

 

「このイニシアチブは完全に私自身のものであり......特にカナダと世界中のユダヤ人コミュニティーに深く謝罪したい」と述べた。

 

 

9月25日(月曜日)、ジャスティン・トルドー首相はロタの発言を恥ずべきものだと述べた。

 

 

主要野党である保守党は、トルドー政権がフンカ氏の招待を事前に知らされていなかったにもかかわらず、適切な審査を行わなかったと非難した。

 

ゼレンスキーのカナダ訪問は、国連での演説とワシントンのジョー・バイデン米大統領を訪問した後、国際的な支持を強化することを目的としたツアーの第3弾であった。

 

今回の訪問でトルドー首相は、戦争で荒廃したゼレンスキーの国への追加援助を約束した。

 

カナダには世界で2番目に大きなウクライナディアスポラが存在し、ゼレンスキーは議会での演説で、2022年2月にロシア軍がウクライナ国境を越えて押し寄せて以来、キエフに与えられている支援に感謝の意を表した。