ロシア、「重要」鉱物の自給自足を目指す

年間4万5000トンのリチウム採掘を計画、ロスアトム代表が明らかに

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【RT】2023年9月22日

https://www.rt.com/business/583334-lithium-production-russia/


ロシアはリチウム生産に力を入れており、北極圏のコラ半島にある主要鉱床で貴重な鉱物の採掘を開始する準備を進めていると、ロスアトムの子会社TVELの事業部長が語った。

 

 

ミハイル・メチョルキン氏は9月21日(木曜日)に記者団に対し、この戦略的な動きは、ロシアが世界有数の「ホワイトゴールド」産出国の仲間入りをしたいという野心を反映したものだと語った。

 

 

ロシアはコラ鉱床から年間45,000トンのリチウムを採掘する計画であり、これは国内需要を賄うのに十分な量になると彼は説明した。

 

 

「ロスアトムは、コラ半島のライセンスを取得することで、リチウム生産開始への第一歩を踏み出した。ポーラー・リチウムは、(ニッケルメーカーの)ノリリスク・ニッケルとの合弁事業です」とメチョルキン氏は述べた。

 

 

リチウムは、ほとんどの家電製品や電気自動車に不可欠なリチウムイオン電池の製造に使用されるため、世界中で需要が高まっている。

 

 

国連はリチウムイオン電池を「脱化石燃料経済を構築するための重要な柱」と位置づけており、ロシアにはリチウムイオン電池の基となる膨大な埋蔵量がある。

 


メチョルキン氏は、ロシアはまもなく他のいくつかの鉱床でもこの金属の抽出を開始するだろうと付け加えた。

 

 

モスクワは、フルサイクル処理プラントの建設など、リチウム産業の大規模な発展に備えている。