ウクライナの穀物取引打ち切りで食品価格高騰の可能性、と報道官

IMF、世界の食料価格について警告を発する

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【RT】2023年7月22日

https://www.rt.com/business/579973-imf-food-prices-grain-deal/

 

国際通貨基金IMF)は7月19日(水曜日)、黒海穀物取引の終了は、世界の食料不安を悪化させ、特に貧しい国々で価格高騰を引き起こす恐れがあると警告した。

 

国連が仲介したロシアとウクライナの協定は、ウクライナの農産物の黒海経由の安全な通航を可能にするものだったが、今週初めに破棄された。

 

 

IMFの広報担当者は、ロイター通信に引用されたように、「このイニシアティブの中止は、特に北アフリカ、中東、南アジアなど、ウクライナからの出荷に大きく依存している国々への食糧供給に影響を与える」と述べた。

 

 

「食糧安全保障の見通しを悪化させ、特に低所得国にとって、世界の食糧インフレを助長するリスクがある」と述べた。

 

同スポークスマンは、ウクライナから世界市場への穀物や肥料の輸出を促進し、それによって国際的な食料価格への圧力を和らげたという点で、この取引は世界の食料安全保障にとって重要な要素であったと指摘した。

 

 

同総裁は、ウクライナ地域の情勢と世界の食料安全保障への影響を監視し続けると付け加えた。

 

モスクワは7月17日(月曜)の朝、ロシアの農産物輸出に関して他の締約国が約束を守らなかったことを理由に、穀物取引の終了を決定したと発表した。

 

当初の合意には、ロシアの輸出に影響する制裁を緩和することで輸出を促進することを目的としたロシアと国連の覚書が添付されていた。

 

この覚書では、ロシアの農業金融機関であるロッセルコホズ銀行をSWIFTインターバンク・メッセージング・システムに再接続すること、農業機械のスペアパーツの配送を可能にすること、保険と物流に関する制限を解除することなどが要求された。

 

これらの要求は今のところどれも満たされていない。

 

 

ドミトリー・ペスコフ報道官は、モスクワは条件が満たされれば直ちに協定に復帰すると述べた。

 

また、ロシアは食糧不安の影響を最も受けている低所得国に無償で穀物を供給する用意があると付け加えた。