トランプ氏、マイアミの法廷に登場

前大統領は、37件の業務妨害、虚偽の陳述、機密文書の誤操作について無罪を主張している
   

フロリダ州マイアミのウィルキー・D・ファーガソンJr.合衆国連邦裁判所に到着したドナルド・トランプ氏の車列(2023年6月13日) © AFP / RIcardo Arduengo

 

【RT】2023年6月14日

https://www.rt.com/news/577969-trump-appears-court-miami/

 

ドナルド・トランプ米大統領は6月13日(火曜)、政府文書を不正に扱ったとして起訴され、初公判のためにフロリダ州マイアミの裁判所に出廷した。

 

 

トランプ氏は無罪を主張し、37項目に及ぶ起訴は、ジョー・バイデン大統領が有力な政治的ライバルを傍観しようとする「スターリン主義的」試みだと主張している。

 

トランプ氏の車列は6月13日(火曜日)の午後にウィルキー・D・ファーガソン裁判所に到着し、逮捕・喚問される前に地下を走った。

 

裁判所に向かう途中、トランプは自身のTruth Socialプラットフォームに投稿した。

 

「我が国の歴史上、最も悲しい日のひとつだ。我々は衰退した国家だ!!」と。

 

前大統領の支持者と反対者の小さなグループが建物の外に集まり、旗やプラカードを振っていた。暴力や衝突は報告されていない。

 

 

■■ トランプ氏は、大方の予想通り、無罪を主張した。

 


トランプに対する告発は、司法省の特別顧問ジャック・スミスが主導した数カ月にわたる捜査の末、6月9日(金曜日)に公開された。

 

この捜査は、昨年8月にフロリダ州にあるトランプ氏の別荘「マー・ア・ラゴ」にFBIが踏み込んだことから始まり、その際に捜査官が政府文書の箱を回収し、その中には外国に関する情報が含まれていたとされるものもあった。

 

トランプ氏は、スパイ活動法に基づく機密文書の「故意の保持」31件と、司法妨害や虚偽の陳述を含む他の6件の訴追を受けている。

 

スパイ活動法違反は最高10年の禁固刑、司法妨害罪の一部は最高20年の禁固刑となる。

 

前大統領は、自分は何も間違っておらず、ホワイトハウスからフロリダに文書を持ち出す前に機密指定を解除する権限を持っていたと主張している。

 

6月10日(土曜日)にジョージアで支持者を前にしたトランプ氏は、バイデン氏を「スターリン主義のロシアや共産主義の中国で行われたように、有力な政敵を投獄しようとした」と非難した。

 

直近の世論調査で現在バイデンをリードしているトランプは、スミスを自分に対する「政治的ヒットジョブ」を率いる「無法な党派」と評した。

 

共和党のフロントランナーはまた、ジョー・バイデン大統領自身の機密文書の誤った取り扱い(その箱は今年初め、デラウェア州の彼のガレージを含む複数の場所で見つかった)を、彼が不当に訴追されていることの証拠として指摘している。

 

一方、トランプ氏はニューヨークでもビジネス記録の改ざんの疑いで州の刑事責任を問われており、2つの刑事捜査の対象になっている。

 

1つは2020年のジョージア州での選挙の敗北を覆そうとした容疑に関するもの、もう1つは2021年1月の国会議事堂での暴動を扇動した容疑に焦点を当てている。